松本市議会 > 1992-02-25 >
02月25日-03号

  • "市消防本部"(/)
ツイート シェア
  1. 松本市議会 1992-02-25
    02月25日-03号


    取得元: 松本市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-04
    平成 4年  2月 定例会---------------------------------------  平成4年松本市議会2月定例会会議録            第3号---------------------------------------            平成4年2月25日(火曜日)---------------------------------------             議事日程(第3号)                     平成4年2月25日 午前10時開議 第1 議案第59号  市有財産の取得について((仮称)松本市陸上競技練習場用地)    議案第60号  市有財産の取得について((仮称)松本市笹賀多目的運動広場用地) 第2 委員長審査報告(議案第1号から第60号まで及び請願第1号) 第3 議第1号 松本市議会委員会条例の一部を改正する条例    議第2号 松本市議会会議規則の一部を改正する規則 第4 議第3号 松本測候所の気象事業の整備・拡充に関する意見書     議第4号 第2種生活路線及び廃止路線代替バスの運行確保に関する意見書        ------------------------出席議員(37名)      1番  三村英俊君       2番  酒井正志君      3番  倉橋芳和君       5番  神田視郷君      6番  早川史郎君       7番  塩原浩君      8番  上條洋幹君       9番  高山芳美君     10番  渡辺聰君       11番  塩原英久君     12番  武井福夫君      13番  池田国昭君     14番  中田善雄君      15番  藤沢詮子君     16番  堀内信君       17番  秋山泰則君     18番  田辺哲雄君      19番  黒田昭治君     20番  田口悦久君      21番  竹村常雄君     22番  高山政彦君      23番  田口敏子君     24番  松田弘君       25番  柳沢貞雄君     26番  藤森晋君       27番  太田二三君     28番  中沼浜司君      29番  小笠原栄一君     30番  亀井正君       31番  小林恒雄君     32番  窪田稔君       33番  木下文武君     34番  船津由嗣君      35番  小原仁君     36番  高野拓雄君      37番  百瀬常雄君     38番  矢崎徳納君欠員(1名)        ------------------------説明のため出席した者  市長      和合正治君      助役      大友博幸君  収入役     小平靖彦君      総務部長    深沢豊君  企画財政部長  横内幸生君      生活環境部長  小松章夫君  社会部長    南原利尋君      農政部長    小口忠彦君  商工部長    飯村政春君      建設部長    宮沢正士君  都市開発部長  小松二郎君      下水道部長   萩原博君  水道局長    徳武幸直君      教育委員長   深沢擴君  教育長     松村好雄君      教育次長    大池光君  消防長     百瀬文雄君      イベント推進  林丘弘君                     本部長  空港対策    丸山平八君      流通団地    赤羽進君  本部長                関連本部長  市街地開発   古田悦郎君      行政管理課長  田中正文君  対策本部長  企画課長    萩原寿郎君      財政課長    坪田明男君        ------------------------事務局職員出席者  事務局長    降旗哲生       事務局次長   新村禎敏  庶務係長    松原一雄       調査係長    犬飼信雄  議事係長    萩原俊次       主事      渡辺明  主事      守屋千秋       主事      沢田昌宏        ------------------------本日の会議に付した事件 議事日程(第3号)記載事件のとおり。        ------------------------                             午前10時40分開議 ○議長(小笠原栄一君) 現在までの出席議員は36名でありますので、定足数を超えております。よって、直ちに本日の会議を開きます。                             午前10時40分開議 ○議長(小笠原栄一君) 現在までの出席議員は36名でありますので、定足数を超えております。よって、直ちに本日の会議を開きます。                             午前10時40分開議 ○議長(小笠原栄一君) 現在までの出席議員は36名でありますので、定足数を超えております。よって、直ちに本日の会議を開きます。 最初に、報告事項を申し上げます。市長より議案が2件提出されております。あらかじめ皆さんのお手元にご配付申し上げてあるとおりであります。次に、陳情書が1件提出されております。皆さんのお手元に陳情文書表第3号としてご配付申し上げてあるとおりであります。これは教育民生委員会に回付しておきました。 次に、去る21日に開催された流通業務団地特別委員会において欠員となっていた委員長に矢崎徳納君が互選されました。 本日の議事は、日程第3号をもって進めます。        ------------------------ △日程第1 議案第59号及び第60号 ○議長(小笠原栄一君) 日程第1 議案第59号 市有財産の取得について((仮称)松本市陸上競技練習場用地)、議案第60号 市有財産の取得について((仮称)松本市笹賀多目的運動広場用地)の以上、2件を一括上程いたします。 当局から提案理由の説明を求めます。 和合市長。 ◎市長(和合正治君) 〔登壇〕 ただいま上程されました市有財産の取得2件について説明を申し上げます。 これは、(仮称)松本市陸上競技練習場用地として岡田地籍の土地 5,013kmを大澤研司氏ほか、10名から2億 6,468万 6,400円で取得しようとするもの。また(仮称)松本市笹賀多目的運動広場用地として笹賀地籍の土地1万512.41kmを小澤信夫氏ほか7名から3億1,642万 3,541円で取得しようとするものでございます。 以上説明申し上げましたので、よろしくご審議くださいますようお願いいたします。 ○議長(小笠原栄一君) ただいま理事者から上程議案に対する説明がありました。 議案調査のため、暫時休憩いたします。                             午前10時43分休憩                             ----------                             午前10時43分再開 ○議長(小笠原栄一君) 休憩前に引続き会議を開きます。 これより議案第59号及び第60号の以上2件に対する質疑を行います。質疑のある方の発言を求めます。 質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小笠原栄一君) ないようでありますので、質疑は終結いたします。 次に、議案の委員会付託を行います。 ただいま議題となっております議案第59号及び第60号の以上2件につきましては、一層慎重審議を期するため、教育民生委員会に付託いたします。委員会審査のため休憩いたします。                             午前10時45分休憩                             ----------                             午後1時33分再開         ------------------------ △日程第2 委員長審査報告 ○議長(小笠原栄一君) 休憩前に引続き会議を開きます。 日程第2 議案第1号から第60号まで及び請願第1号の以上61件を一括議題として委員長の報告を求めます。 最初に、経済委員長 柳沢貞雄君。 ◆経済委員長(柳沢貞雄君) 〔登壇〕 経済委員会の報告を申し上げます。 委員会は去る18日、19日の2日間にわたって開催し、付託されました条例・補正予算等14件につきまして、慎重に審査を終了いたしましたので、その経過並びに結果についてご報告申し上げます。 初めに、条例及び事件案について申し上げます。 まず、議案第10号 松本市農村公園条例の一部を改正する条例については、最終年度を迎えている農村総合整備モデル事業で新たに設置する「笹賀第2農村公園」並びに「今井第3農村公園」の2カ所について、その名称及び位置を定めるものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。この整備により農村公園は7カ所となり、合計面積は6,940kmとなるものであります。 次に、議案第55号 土地改良事業の施行について申し上げます。 これは、土地改良法第96条の2第2項の規定により、平成4年度新規に着手する市営土地改良事業の計画概要を定めるもので、農道整備により農業経営の合理化を図るものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 次に、議案第56号 平成4年度農業共済事業事務費の賦課総額及び賦課単価について申し上げます。 これは、平成4年度農業共済事業に要する事務費のうち、国庫負担金及びその他の収入で賄えない費用を共済加入者に賦課するもので、賦課総額を 1,372万円とし、一般事務費の賦課単価を共済金額1万円当たり、前年度と同額の水稲10円、肉用牛 110円、果樹50円などに定めようとするものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 次に、議案第57号 農作物共済、蚕繭共済、果樹共済及び園芸施設共済の無事戻しの実施について申し上げます。 これは、昭和63年度から平成2年度までの3年間に共済金の支払いを受けなかった共済加入者、または平成元年度及び2年度に無事戻しの支払いを受けなかった共済加入者、または支払いを受けた共済金もしくは無事戻し金が一定の額に満たない共済加入者 2,444戸に対し、総額 334万 5,643円を無事戻し金として支払うものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 次に、平成3年度補正予算について申し上げます。 まず、議案第19号 平成3年度松本市一般会計補正予算(第6号)中、当委員会に付託されました第1条歳出 2款1項15目中商工部関係、5 款 労働費、6款 農林水産業費、7款 商工費(1項5目を除く)につきまして、原案どおり了承すべきものと決しました。 そこで、審査の過程においてなされた指摘、要望事項等について申し上げます。 まず、2款1項15目諸費中、勤労青少年ホーム建設補助金返還金についてでありますが、これは同ホームが「なんなんひろば」内に移転したことにより、既存の建物をシルバー人材センター及びふれあいホームで使用することになったため、これが目的外使用として、県に対し建設補助金の一部を返還するものであり、国の補助金については、既に返還済みであるとの説明がなされました。 委員からは、建物の有効利用を図った結果であるとはいえ、補助金の返還となったことは遺憾な点もある。補助金の取り込みは十分将来計画を勘案して取り組むべきであるとの意見、また、今後も目的外使用となるケースが予想されるが、補助金の返還という事態にならないように、何らかの方策を検討するよう要望する意見がありました。 次に、6款 農林水産業費では、3項1目農地費中、単独耕地事業費更正減、及び県単土地改良事業費更正減における工事請負費用地購入費等の減額については、空港関連の農道整備において用地買収単価の同意が得られなかったものとの説明がなされたため、その内容についてただしたところ、空港の本体については坪当たり10万円から12万円で買収されているのに対し、農道については約3万円である。笹賀、今井、神林は農村総合整備モデル事業における単価を基準に設定してきたが、その差が大き過ぎて同意が得られなかった、との説明がなされました。委員からは空港整備に協力している地元要望にこたえるべく、誠意をもって取り組むことは言をまたないが、農道整備はあくまでも関係耕作者のための整備であって、その性格からしておのずとその買収単価の幅は狭められてくるので、空港関連事業とはいえ、一定の線を守って解決を図っていくべきであるとの意見が出されております。 次に、7款 商工費では、1項2目商工業振興費中、同和対策事業費に関連して、同和企業金融対策資金の利用率が低いので、制度の有効活用を要望する意見がありました。 次に、2項観光費に関連して、昨年6月にオープンした「ウェルネスうつくし」の1月末日までの利用者が2万 2,619人であり、当初計画よりも下回ったとのことから、その原因及び今後の対応について説明を求めたところ、原因として、関連業者との兼ね合いから宣伝を控えめにしてきたこと、また、水着を着用しているとはいえ、混浴に抵抗感があることなどが考えられるとし、今後は、PRを積極的に行い、また女性専用の日の設定や、会員制の導入などを利用率増進に向け検討していきたいとの説明がありましたので、委員会としてもその旨要望いたしました。 なお、委員からは国民健康保険特別会計で行っている国保加入世帯無料券制度の利用者が少ない。利用率向上につながる同制度の活用を社会部とも検討するよう要望する意見がありました。 次に、議案第27号 平成3年度松本市中央駐車場事業特別会計補正予算(第3号)について申し上げます。 これは(仮称)大手駐車場立体駐車場工事が、昨年行った埋文調査及び道路改良工事のおくれから、本体工事がおくれることになったため、事業費の委託料・工事請負費について7億 8,864万円を新年度に繰り越すものであります。 今後の見通しについて、立体駐車場は6月中旬には完成し、7月にオープンとなるもので、また、平面駐車場を含めた全体工事については、予定通り11月末に終了予定であるとの説明がありましたので、委員会はこれを了とし、本案件について了承すべきものと決しました。 次に、議案第23号 平成3年度松本市農業共済事業特別会計補正予算(第3号)及び議案第30号 平成3年度松本市松本臨空工業団地建設事業特別会計補正予算(第3号)については、決算見通しに基づく補正がその主要な内容でありますので、異議なく了承すべきものと決しました。なお、農業共済において、昨年の台風19号災害に対する支払い共済金は、4,343万3,181円で、うち仮払い金として 1,030万 7,152円を支払い、残りについても支払いは既に完了しているとの説明がなされております。 次に、新年度予算について申し上げます。 まず議案第32号 平成4年度松本市一般会計予算中、当委員会に付託されました第1条 歳出 5款 労働費、6款 農林水産業費、7款 商工費(1項4目及び5目を除く)、及び第2条 債務負担行為農政部関係事業につきましては、さきの予算説明会でなされた質疑等を参考に慎重に審査をいたし、原案どおり了承すべきものと決しました。 そこで、審査の過程においてなされた指摘、要望事項等について申し上げます。 まず5款 労働費では、1項1目労政費 勤労者福祉事業費中、勤労者資金融資預託金1億 3,000万円について、十分と考えているのかただしたところ、預託金を 4.5倍まで運用し、約5億 8,000万円までの枠があるのに対し、現状融資残高については約4億 3,000万円であるので、十分と判断しているとの説明がありました。 委員からは、勤労者に有利な制度であるので、一層の利用促進を要望する意見がありました。 また、臨時パート労働者時短推進実態調査業務委託料について、内容と今回限りの調査か説明を求めました。 理事者からは、近年臨時・パート労働者が増加しているが、その実態が明らかになっていないことから、労働団体の協力を得て、組織労働者について約2万人、未組織労働者については市内約1万 3,000事業所のうち、 1,000事業所を対象に調査をし、調査項目は、賃金、労働時間、週休二日制、年休、育児・介護休暇等の状況など13項目にわたるもので、新規事業でもあるので、継続についてはその結果を見て判断していきたい、との説明がありました。 委員からは、継続的に調査を行い、その実態把握に努めるよう要望する意見がありました。 次に、6款 農林水産業費では、1項3目農業構造改善事業費中、新村多目的研修センター増設事業についてでありますが、これは同センターの増築をするため、新年度その用地を取得するものであります。 委員からは、59年6月議会の経済委員長報告においては、公民館構想との矛盾・問題点があるが、補助金を取り込んでいることから経過措置として同センターの建設を認めている点、また、完成後の維持管理、運営の一本化をあわせて要望している点等を指摘し、その対応について説明を求めたところ、有利な農林水産省の補助事業を活用していく立場から、多目的研修センターを初め、農業構造改善センター、農村公園、農村広場などいろいろの施設をつくってきているが、議会からの指摘を受けて管理の一本化を検討してきている。「補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律」、いわゆる「適化法」の関係もあるので基本的考えとして、「一定の期間を経過したものについては、本来の所管部へ移管をしていきたい。担当課とも十分詰めて、早い機会に明確化していきたい」との方針が示されました。 そこで委員からは、公民館条例には、この施設を芝沢公民館の分館として位置づけしているのであるから、教育費で対応してしかるべきではないかと、さらに見解を求めたところ、農政部としては増築工事にも補助事業が取り込めるか検討中であり、対応ができないと判断すれば、施設を教育委員会へ移管をし、増築工事についても対応してもらう考えであるとの説明がなされております。 次に、2項1目普通作費では、水田農業確立対策事業費中、景観形成作物導入モデル栽培委託料について、イベントに向けての花き栽培であるならば、全市的に取り組むべきとの意見に対し、イベント関連の花づくりについては、庁内連絡会議の担当部会で全市的に取り組むことになっている。これは、あくまでも転作に花き栽培を取り入れて、景観形成に協力していくことが基本であるので関係地区に限ったとの説明がなされております。 次に、7款 商工費では、1項1目商工総務費では商工総務関係費中、親切運動推進事業委託料については、観光客向けに400年まつりの紹介及び市内案内図パンフレット作成とのことから、国体当時の「親切運動」から継続してきたものであるが、本来観光費で取り扱うものであるので、整理するよう求める意見がありました。 次に、1項2目商工業振興費中、産業団地計画策定費について申し上げます。 これは、市長の提案説明にもありましたように、新しい産業団地建設に向けて基本構想を策定するための経費を計上したものであります。 理事者からは、臨空工業団地の完売後も、産業用地の需要が潜在的にある状況から、9月補正で産業用地業務委託料を計上し、アンケート調査を行ってきた。集計中であるが、産業用地に対する需要の高さが判明したため、産業団地計画の位置づけが必要となってきた。適地について全市的に検討しなければならないが、逼迫した状況であることから、臨空周辺を基本構想に位置づけたらどうかと考えており、土地利用計画にも位置づけをしていきたいとの説明がなされました。 そこで委員からは、以下4点について理事者の説明を求めました。 まず1点として、調査の方法、内容及びその結果についてであります。この点に対し、事務レベルで昨年の4月から情報収集を行ってきたところ、ある程度の用地需要があることが予測できたため、その裏付けのために9月に調査委託料を計上し、調査に取り組んできた。調査は市内企業 800社を対象に行ったが、その選定基準は、業種として製造業、卸売業ソフト開発、倉庫・トラックといった物流業などに絞り、資本金が 300万円以上、従業員は6名以上として、各業種における事業所数の30%を目安とした。 調査の内容については、用地需要の調査に限らず、将来の産業振興に向けての項目にも及んでいる。  800社のうち 430社からの回答を得ており、現在その集計中であり、3月末にはその結果がまとまるが、約90haに及ぶ産業用地に対する需要が判明したとの説明がなされました。 次に2点目として、調査結果から、臨空周辺を産業団地の適地として考えていることの理由についてであります。 これに対し、理事者は、産業団地の候補地については、調査結果を受けて検討していくが、現状臨空周辺を適地として考えている。その理由としては、①アルプスハイランド計画でも、臨空周辺を産業用地の適地としている。 ②環状高家線が整備されており、インターチェンジにも近いこと。 ③臨空工業団地との整合を図れば、その施設等において共用できる部分があること。 以上の点から、切迫している産業用地問題に素早く対応できるところとして、臨空周辺を適地として考えた。 具体的には、環状高家線の西側を考えているが、ここに90haすべてを配置するということではなく、当面30ha程度の位置づけをしたらどうかと考えている。いずれにせよ、地元との調整が必要となり、残りの面積をどこに配置していくかは今後の課題である、との説明がなされました。 委員からは、1カ所ばかりに集中させるのではなく、全市的に配置させることも検討すべきである。パートが通えるよう住・工接近の団地の配置、荒廃農地の利用など検討を求める意見が出されております。 次に3点目として、臨空周辺では7社の進出計画があり、既に地主との交渉を持ち、農振除外の申請もなされている状況から、この7社の現状と、産業団地との関連がどうなるのかという点であります。 これに対し、この件については、27日の農振協議会にかけられると聞き、この動向については商工部としても関心を持って見ている。産業団地との整合性の問題もあるが、いずれにせよ地元の判断により変わってくるので、現状その位置づけは申し上げる段階ではないとのことでありました。 委員からは、農業地帯への進出をなすがままに許せば、優良農地が虫食い状態になってしまう。一方、産業用地を求めて企業が現に動いている状況から、優良農地の保全、秩序ある土地開発を整合させていくためにも、早期に構想を策定しなければならないとする意見、既に7社が地権者との交渉を持っているので、仮に買収に入った段階では、その用地単価に差が出るおそれがあるので、留意すべきとの意見がありました。 さらに4点目として、現在進められている国土利用計画・松本市計画の策定に先行することになるが、それとの整合をどう図っていくのか、という点であります。 理事者からは、用地需要が切迫し、企業の市外への流出も心配される状況から、この1~2年が大事と考えている。松本市計画の策定は平成5年の目標で進められているが、松本市の商工業の停滞を招かないために同計画の策定より先行させていただきたい。 また、庁内でも調整をして産業団地を先行させ、松本市計画にこれを包含、整合させていくということで、庁内でも調整を図っているとの説明がなされました。 なお委員からは、産業団地を位置づけても、業種を限定するとそれから外れた企業は、土地需要が切迫している今日、市外へと流出してしまう結果を招くので、需要に対応できる産業団地を計画すべきであるとの意見など多くの意見が出されました。 以上の点を踏まえ委員会は、国土利用計画との整合性、優良農地の保全、7社に関する農振の問題などが複雑に絡んでいる本件については、十分留意し、遺憾のないよう進めるよう、特に強く要望いたした次第であります。 次に、2項1目観光費では、(仮称)美ケ原自然保護センター建設促進事業費中、展示物整備寄附金についてその内容をただしたところ、自然保護センター内への展示物整備について、県、国立公園協会、そして市の3者で負担するが、県との調整の中で「寄附金」とすることになった。この整備には 8,446万円を要し、市と県が同額の 3,723万円、国が1,000万円をそれぞれ負担するものである、との説明がなされております。 なお委員からは、建設に当たっては、駐車スペースの確保について十分検討するよう要望する意見がありました。 また、「ウェルネスうつくし」、「レイクサイド美鈴」などの職員は、開発公社の嘱託職員であるが、これら施設に必要とされる専門技術を持つ職員であるので、人手不足の今日、正規職員とすることや待遇の改善を図ることを求める意見がありました。 次に、議案第36号 平成4年度松本市農業共済事業特別会計予算について申し上げます。 まず、果樹共済勘定では、リンゴ共済掛金を前年度より 134万円の減額としていることから昨年の台風災害を考えれば加入者がふえるのではないかとして、その理由をただしたところ、加入戸数については、本年度より40戸ふやして 280戸を見込んでいる。本年度は面積の過大見積もりがあったため、その修正をした結果、減額になったとの説明がありました。 業務勘定では損害評価委員の報酬について引き上げを要望する意見が出されております。 なお、農業共済の経営が苦しくなってきている今日、共済の合併・広域化を進める必要性がありはしないかとして見解を求めたところ、近年松本周辺でも農家戸数・共済加入者に減少傾向が見られ、また県の指導も得る中で、昨年の11月に筑南、筑北の組合と一緒になって研究会を発足させ、とりあえず研究を始めているとの説明がありましたので、委員会としても十分な研究方を要望いたし、本件について了承いたしました。 次に、議案第41号 平成4年度松本市中央駐車場事業特別会計予算、議案第44号 平成4年度松本市本郷観光施設事業特別会計予算及び議案第45号 平成4年度松本市松本臨空工業団地建設事業特別会計予算の以上3件については、異議なく了承すべきものと決しました。 なお、駐車場会計では、新駐車場の維持管理費については、6月補正で対応していくとの説明がなされております。 次に、議案第46号 平成4年度松本市農業集落排水事業特別会計予算について申し上げます。 理事者からは、農業集落排水事業は設置箇所ごとに処理施設を設けるため、事業費そして農家負担が増大してしまうので、農家負担軽減策を十分に検討し、今後進めたいとのことであります。 委員会は、下水道及び下水道類似施設の事業の一元化が、効率的な設置・運営のために必要であるので、国への働きかけを要望し、本件について異議なく了承すべきものと決しました。 なお、本年9月1日に松本平農協、波田町農協及び山形村農協の合併によって発足する「松本ハイランド農協」に対する、行政としての対応について説明を求めたところ、行政としての具体的な動きは今のところないが、今後、対応について検討していきたいとの説明がなされました。 これに対し、産地や市町村の財政力の差などにより、同一農協内でも対応にばらつきが出るおそれもあり、効率的な農政、また広域的観点からしても、十分連携をとりながら進めていくよう要望する意見がなされております。 最後に、陳情審査の課程におきまして、関係行政庁に対し、「第2種生活路線及び廃止路線代替バスの運行確保に関する意見書」を提出する運びとなりましたので、後刻提案の際はよろしくお願いいたします。 以上をもって、経済委員会の報告を終わります。何とぞご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(小笠原栄一君) 次に、建設委員長 竹村常雄君。 ◆建設委員長(竹村常雄君) 〔登壇〕 建設委員会の報告を申し上げます。 委員会は去る18、19の両日開催し、付託されました条例、予算等14件につきまして、慎重に審査を終了いたしましたので、その経過並びに結果についてご報告申し上げます。 最初に、議案第11号 松本市市道等の占用料徴収に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。 これは、第2条の占用期間について、現行の原則1年を、市民の便宜を図る上から、道路法施行令第9条の規定を用い、水道法、下水道法等の規定に基づいて設ける水道管、下水道管などの公益事業に係るものは10年以内に、その他の占用物件については3年以内にしようとするものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 なお、特に一般占用分については、現実に道路、水路を占用していても届け出がないものも見受けられるのではないかとして、その実態把握に努め、届け出た人との間に不公平が生じないよう、適正な事務処理を求める意見がありました。 次に、議案第12号 松本市都市公園条例の一部を改正する条例であります。 これは、新規に開設する松本市中山台5191番 445棚峯西公園ほか4都市公園の名称及び位置を定めようとするものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 続いて、予算について申し上げます。 最初に平成3年度補正予算の議案第19号 平成3年度松本市一般会計補正予算(第6号)中、本委員会に付託された第1条歳出 8款 土木費(1項2目、4項6目及び7目を除く)、11款 災害復旧費、及び第2条繰越明許費、議案第24号 平成3年度松本市下水道事業特別会計補正予算(第3号)、議案第28号 平成3年度松本市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第2号)、議案第29号 平成3年度松本市住宅団地建設事業特別会計補正予算(第3号)、議案第31号 平成3年度松本市水道事業会計補正予算(第2号)の以上5件につきましては、いずれも決算見通しに基づく所要の補正がその主要な内容でありますので、それぞれ異議なく了承すべきものと決しました。 そこで、特に意見・要望等のありました点について申し上げます。 まず、一般会計では、8款1項3目 交通安全施設等整備事業費中、曙橋交差点の改良工事は、信大附属病院前、国道 143号の渋滞解消策に伴うものであります。 具体的には病院駐車場の出口が南側の市道に設けられることにより、曙橋方面への交通量が増大するため、同交差点の隅切りや信号機の設置などを行い、交通の流れを円滑にしようとするものとの説明に対しまして、渋滞の根本的な原因は信大附属病院駐車場の狭隘にあるので、駐車場の立体化など抜本的な対策の必要性を信大側に申し入れられたいとの提言がありました。 また、宮渕1丁目交差点改良事業では、難航していた用地交渉も見通しがついたので、現在代替地確保に向け、鋭意取り組んでいるとの説明がありました。 次に、2項3目 道路新設改良費では、松本トンネルとその関連道路の進捗状況をただしました。それによりますと、トンネルは、現在出水による対策を講じている関係上、掘削を一時ストップしているものの、1月半ば現在の掘削状況は、岡田側 710m、島内側420mの計 1,130m、約60%の進捗率とのことであります。 また、関連事業の市道整備については、順調に進んでいるとのことでありました。 次に、特別会計では、まず下水道事業特別会計において、水洗便所等築造資金融資斡旋事業の事務処理状況をただしたところ、昨年4月から、従来の市からの直接貸し付けを市の斡旋による金融機関からの融資に変更した結果、当初は若干のもたつきが認められましたが、指定工事店等への徹底化を図った結果、現在では定着が図られ、軌道に乗ってきたとの現況が説明されました。 次に、住宅新築資金等貸付事業特別会計では、貸付金の回収に向け一層の努力を求める意見がありました。 次に、住宅団地建設事業特別会計では、中山住宅団地造成事業費中、外周整備工事請負費の減額内容をただしました。説明によりますと、これは団地造成後、市道改良のために法面を削ったところ、その一部がかけてきたため、石積みによる改修を計画し、予算計上をしたとのことであります。 しかし、その後、法面に植生が認められたことと、直接住宅にかかわるところではないことにより、当面、応急処置で十分との判断のもと、工事費の減額補正をしたとのことであります。 しかしながら、約 3,500万円と多額の減額であることから、他事業へのしわ寄せもなしとはしないとして十分検討を加えた上での慎重な予算化を指摘したところであります。 また、水道事業会計では、総係費中、水道ハンドブック印刷費に関連して、今後同種ハンドブックを作成するに際しては、市民に対し、松塩水道用水受水の必要性とその経過、そして、それに伴う本市水道料金の実態等を記載し、もって水道事業に対する啓蒙、啓発に心がけるべきであるとの意見がありました。 また、有形固定資産減価償却費更正減については、予算計上時の資産に変動がなければ、償却額にも増減は生じないのではないかとして、その内容についての説明を求めました。これに対し、例えば下水道や道路工事計画に伴う配水管の改良を見込んだ場所において、実際には配水管を回避して工事がなされたような場合には、対象としていた配水管は償却できずにそのまま残ってしまうことになる。そうしたものが多くを占めるので、結果として、減価償却費を減額せざるを得ないとのことでありました。 次に、平成4年度当初予算について申し上げます。 各会計予算につきましては、さきの予算説明会においてなされた質疑等を参考に慎重に審査を行いましたので、以下順を追って申し上げます。 まず、議案第32号 平成4年度松本市一般会計予算中、当委員会に付託されました、第1条歳出 8款 土木費(1項2目、4項6目及び7目を除く)、11款 災害復旧費、及び第2条債務負担行為中、建設部及び都市開発部関係事業については、原案どおり了承すべきものと決しました。 そこで、1項1目 土木総務費において、雪センター負担金の内容をただしたところ、当センターは積雪地域における道路の除雪あるいは積雪に伴う道路災害等諸問題について総合的に調査、研究、技術開発などを行うために設けられた建設省の外郭団体で、長野県を初めとする積雪地域9県の全市町村が加盟しているとの説明がなされました。 そこで、同センターにおける研究の結果、凍結路面の解消にはロードヒーティングが有効との結論が出された場合、本市としてそれを取り入れていく意思やいかがとして、その見解を求めました。 これに対して、経費面などにより、いまだロードヒーティングが本市において適切だという結論には至っていないため、当面は融雪舗装など、ほかの方法による対応を考えている。しかし、今後、格安なものが開発されれば、それを導入するかどうかの研究対象にしていきたいとのことでありました。 また、林道蝶ケ原線管理委員会負担金に関連しては、同林道が武石峠から保福寺峠に至り、眺望もすばらしいことから、アルプス展望東山広域観光ルートの一環として位置づけられないか関係機関と調整を図られたいとの提言がありました。 次に、4項 都市計画費では、まず2目 街路事業費中、内環状線整備事業に関連して、当該計画ルート沿いの松本城外濠の復元を実現させるべく、庁内の調整を図っての積極的な取り組みを求める意見と、地元住民に対しては、機会あるごとに復元計画を説明し、理解を得ることが必要であるとの意見がありました。 次に、3目 公園維持費では、大樹・生垣保存補助金に関連して、今後景観形成を進めていく上では、これら緑の保存が重要な要素となるので、これが奨励策を積極的に講じていくよう求める意見がありました。 また、4目 公園費では、単独公園整備事業費に関連して、アルプス公園の整備計画について説明を求めました。 それによりますと、一つとして、地元開発委員会との話し合いの結果、地権者並びに区域界の確認・測量については同意が得られたので、新年度において、用地測量及び立木調査委託料等を計上したこと。 二つとして、最終的に地元の合意が得られれば、平成5年度には補助事業を取り込む中での整備に着手していきたいこと。 三つとして、具体的には2期に分けて、工事を進め、第1期工事として、山田へ通じる遊歩道西側の用地買収と一部施設整備を、また、第2期工事としては、遊歩道東側の用地買収をしていきたいとしております。 そして、現在これらの計画を地元に示してあり、おおむね理解を得ているが、神社所有地もあるので、その取り扱いを含めて、調整方を地元にゆだねてあるとの経過説明がなされております。 同じく、単独公園整備事業費中、城山公園については、植栽を進め、花や緑を主体にした公園として整備をしていきたいとの説明に対し、市民が手軽に行け、またなじみの深い公園でもあることから、ある程度の投資をし、年間を通じて親しみやすく、魅力ある公園として整備するよう要望する意見がありました。 また、街路樹の保存管理については、建設部の対応になっているが、街路事業に係るものは、その一環として都市開発部で対応してもよいのではないか。いずれにしても枯れたり、傷んだ街路樹が目立つので、両部で連絡、調整をとりながらの十分なる対応を求める意見がありました。 次に、5項 住宅費では、3目 住宅建設費において、希望者の多い高齢者向住宅の一層の整備を要望する意見、また4目 同和住宅費では、住宅新築資金等運営理事会補助金は支出根拠が不明確であり、同意しがたいとの一部反対意見がありました。 次に、議案第37号 平成4年度松本市下水道事業特別会計予算、議案第42号 平成4年度松本市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算、議案第43号 平成4年度松本市住宅団地建設事業特別会計予算の以上3件につきましては、いずれも原案どおり了承すべきものと決しました。 そこで、下水道事業特別会計予算において、調整区域内の今後の整備見通しについてただしました。 これに対し、空港関連4地区以外については、昨年12月の都市計画決定を受け、現在は下水道法に基づく大臣認可の手続中であること。全体の認可計画は平成12年度までを予定していること。 新しい認可区域については、平成6年度ごろから着手をしたいこと。したがって4年度、5年度では現在手のついていない所の整備を進めていきたいこと。そして、一応平成12年度までを計画年次とするが、なるべく進度を早めていきたいこと、等の説明がありましたので、市民ひとしく望んでいる下水道整備に向け、今後とも折角の努力を要望した次第であります。 以上、付託されました一般会計及び各特別会計当初予算の審議の経過を申し上げてまいりましたが、理事者におかれては、それぞれの意見・要望等を十分に踏まえて執行されんことを要望するものであります。 次に、議案第47号 平成4年度松本市水道事業会計予算について申し上げます。 まず冒頭、平成4年度、5年度の松塩水道用水受水単価の引き下げ実現に尽力され、結果として、 100%受水にもかかわらず、年間受水費を3.37%の増にとどめた理事者の努力を高く評価するものであります。 本予算案の審査に当たって、委員からは、料金に直接はね返るこの受水単価の将来見通し、地下水源汚染の懸念、また、有収率向上のための漏水防止対策、そして、企業として安定経営を目指すための合理化の考え方等についての質問がなされましたので、以下その要点について申し上げます。 まず第1点として、松塩水道用水受水単価の将来見通しでありますが、これに対しては、県企業局会計の実情として、企業債残高 135億円は今年あたりをピークとして、今後年々減少していく状況にあるものの、一方では2年度末現在9億 7,000万円強の累積赤字を抱え、また他会計からの繰り入れも8億円を超えている状況にあること。加えて耐用年数を迎えている集中制御機の買い替え問題など、多くのマイナス要素を抱えている状況が示されました。 そして、これらの状況にかんがみれば、平成6年度、7年度の受水単価がこのまま据え置かれることは極めて困難であるとの見通しが示されたところであります。 第2点として、地下水源汚染の懸念であります。 地下水源の汚染については松塩水道用水受水により休止中の水源の実態も含め、近年の農業地帯での野菜・果樹等の団地化に伴う農薬汚染、工場団地からの排水による汚染等の懸念についてただしたものでありますが、本市においては、稼動中、休止中を問わず、自己水源はもちろん、河川表流水を含めて、すべて水道法あるいは湖沼法に基づく基準値をクリアーしているとのことでありました。 しかしながら、地下水汚染の危険性が将来に向かって完全に払拭でき得ない状況を考慮するならば、継続的に水質検査を行うなど、十分なる配慮をもって対応されんことを要望いたした次第であります。 次に、第3点として、有収率向上のための漏水防止対策をただしました。 年々向上を見ております有収率ではありますが、平成元年度全国平均85.5%に対し、当年度本市は80.1%とのことであります。 そこで本市は、3年度84%台、4年度は85%以上を目標に置いているとのことでありますが、その有収率に大きな影響を及ぼします石綿セメント管、鋳鉄管のいわゆる老朽配水管の実態とその改良方をただしたのであります。 それによりますと、石綿セメント管の残存延長は、2年度末6万 8,603m、全体の 7.9%、同じく鋳鉄管3万 7,926m、 4.4%、合わせて10万 6,529m、12.3%とのことであります。 そして、この改良に向けては、4年度で終了する第3次改良とあわせて、5年度からは9年度までを計画年次とする第4次改良計画により対応していくとのこと。具体的には、下水道の管渠敷設工事とあわせて、順次改良していきたいとのことであります。 また、既に下水道の普及している旧市内などもこの年次での改良とし、最終的には平成10年ころまでには見通しを立ててまいりたいとの方針が示されました。 そして、有収率の向上を妨げる要因として、老朽配水管のほかに「みず道」の変更あるいは制水弁の開閉なども挙げられること。さらに、有収率が80%以上になると、給水管での漏水がほぼ9割を占めることから、その対策の必要性が強調されました。 委員会は、有収率向上に向けての漏水防止対策には今後とも積極的に対応されるよう要望いたした次第であります。 最後に第4点目の安定経営のための合理化についてであります。 本件につきましては、水道局職員の企業意識の自覚と高揚を図りつつ、拡張前に立ち返っての組織の見直しと、今後予定される集中制御機更新時における抜本的な体制の見直しなど時代に即応した検討をしていきたいとのことでありましたので、水道料金の割高感という現実を現実としてとらえ、なお一層の合理化に向けた努力を要望いたしておきました。 以上、数点につきまして述べてまいりましたが、いずれにいたしましても水道事業会計を取り巻く環境は依然厳しい状況にあります。委員会は以上の要望・意見等に十分留意をして、予算執行に当たられんことを重ねて要望し、本件については了承すべきものと決しました。 最後に、議案第53号 市道の認定について、並びに第54号 市道の変更について申し上げます。 これらは、公共性あるいは利用度の高い生活道路として、市道認定基準に適合している1261号線ほか8路線、延長 1,236.1mを市道に認定しようとするもの、並びに6728号線ほか1路線について、空港拡張整備関連と開発行為により、その延長及び幅員を変更しようとするものであります。 以上、2件につきましては、一部現地確認を行い、いずれも妥当なものであると認めて、これを了承すべきものと決しました。 以上をもって建設委員会の報告といたします。何とぞご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(小笠原栄一君) 次に、教育民生委員長 高山政彦君。 ◆教育民生委員長(高山政彦君) 〔登壇〕 教育民生委員会の報告を申し上げます。 委員会は去る18日、19日の両日、及び本日休憩中に開催し、付託されました条例、予算等24件について慎重に審査を終了いたしましたので、その経過並びに結果について報告いたします。 まず、議案第3号 松本市スポーツ振興審議会条例について申し上げます。 これは、スポーツ振興法に基づき、本市のスポーツ振興に関する重要事項について調査審議し、教育委員会に建議するために設置するものであります。 委員構成は市議会議員、スポーツに関する学識経験者、市職員、その他市長が特に認める者12名以内で組織し、施行日は平成4年4月1日としております。 委員会は、審議会委員の選考に当たっては、各競技団体の長という立場の人ばかりではなく、現場の意見を十分反映できる底辺のスポーツ指導者を任命するよう要望し、原案どおり了承すべきものと決しました。 次に、議案第4号 松本市保育所条例の一部を改正する条例について申し上げます。 これは、渚保育園の移転改築に伴いその位置を渚3丁目1番17号から3丁目1番18号に変更するものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 なお、施設の概要は敷地面積 1,705.3km、延床面積792.61kmの中に、保育室3室等を設け、工事費は1億 2,129万円で、工期は来る3月20日までとなっております。 ちなみに残る未整備の保育園は9園となります。 次に、議案第5号 松本市児童館条例の一部を改正する条例について申し上げます。 これは、市内小学校単位22カ所に設置予定のうち、15カ所目の施設として開設する児童センターの名称を二子児童センター、位置を大字笹賀6071番地として定めていこうとするものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 なお、センターの概要は、敷地面積 600km、延床面積 306.5kmの中に集会室2室、遊戯室、図書室を設け、工事費は 7,996万 9,000円で、工期は来る3月20日までとなっております。 次に、議案第6号 松本市国民健康保険条例の一部を改正する条例について申し上げます。 これは、国民健康保険給付費のうち、助産費の支給額を現行の「20万円」から「24万円」に引き上げ、来る4月1日以後の出産に基づく助産費の支給から適用していこうとするものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 今回の改正は、国が助産費国庫補助金を一般財源化するとともに、助産費支給基準額を「24万円」に引き上げる財政措置を講ずる方針であることにあわせ、出生率増加対策の一環としての側面も理由となっておりますことを申し添えます。 次に、議案第7号 松本市心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例について申し上げます。 これは、1点として手当の種類を見直し、身体障害者手当の中の寝たきり老人及び痴呆性老人に対する手当を新たに「特別老人手当」とする。2点として、心身障害者の福祉の増進を図るため、国の関連手当引き上げ率を参考に、在宅者に比重を置いて、精神薄弱者手当及び身体障害者手当とも20歳以上の在宅者は「2万 6,500円」を「3万円」に、特別老人手当は「4万 5,000円」にするなど、平均12.5%の引き上げを行っていこうとするものであります。 なお、この改正に伴う所要額は約 349万円、支給見込みは 804名となっております。 そこで委員会は、この心身障害者福祉手当に関連して、介護手当の引き上げについても市長が本会議で明らかにしたように、4月から大幅に引き上げがなされるよう重ねて要望し、原案どおり了承すべきものと決しました。 次に、議案第8号 松本市交通及び災害遺児等福祉金条例の一部を改正する条例について申し上げます。 これは、交通及び災害遺児等の生活安定と福祉の増進を図るため、福祉金の支給額をD10階層以下の者は「4万 5,000円」を「5万円」に、D11階層以上の者は「3万 5,000円」を「4万円」にそれぞれ引き上げようとするものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 なお、支給見込み数は36名となっております。 次に、議案第9号 松本市共同宿泊所条例を廃止する条例について申し上げます。 これは、共同宿泊所民生館の老朽化及び地主からの強い返還要請を受けており、この度最後の1世帯が退所となりましたので、施設の廃止に伴い、条例を廃止しようとするものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 なお、民生館は昭和43年6月に現在地に移転となり、敷地面積 511.137kmに床面積309.96kmで、10世帯定員として、木造モルタル造りの2階建の施設でありました。 次に、議案第15号 松本市立小学校、中学校条例の一部を改正する条例について申し上げます。 これは、本郷小学校の体育館建設に伴い、照明施設料金を2時間以内「 200円」を「 300円」に、超過1時間当たり「 100円」を「 150円」に改正しようとするものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 なお、体育館は面積1,050.22km、事業費は2億 618万円で、工期は来る3月10日までとなっており、照明施設は 400ワットが17灯設置されております。 次に、議案第16号 松本市立考古博物館条例の一部を改正する条例及び議案第17号 松本市はかり資料館条例の一部を改正する条例、並びに議案第18号 重要文化財旧開智学校校舎条例の一部を改正する条例の以上3件について、一括して申し上げます。 これは、それぞれの施設の管理を財団法人松本市教育文化振興財団に委託していこうとするものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 今回の委託によって、日本民俗資料館を中心とする博物館ネットワーク化による各施設の連携強化及び活性化、新たなサービス価値の創出等により、効果的かつ弾力的な管理が期待されるところであります。 次に、議案第58号 松塩筑老人福祉施設組合規約の変更について申し上げます。 これは、組合の経費の支弁方法等の変更を行おうとするものでありまして、温心寮の運営費負担割合についてこれまで人口割の基礎となる人口を松本市は旧本郷村の人口としてきましたが、入所措置割合との均衡を図るため、本市人口の3分の1にしていこうとするものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 なお、この変更によって、負担割合は11.5%から28.8%になるとのことであります。 次に、平成3年度の補正予算でありますが、まず、議案第19号 平成3年度松本市一般会計補正予算(第6号)中、当委員会に付託されました第1条歳出 2款1項15目中、社会部及び教育委員会関係、3款(1項6目を除く)、4款、7款1項5目、8款1項2目、10款並びに第3条債務負担行為の補正、議案第20号 平成3年度松本市松本城特別会計補正予算(第5号)、議案第21号 平成3年度松本市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)、議案第22号 平成3年度松本市老人保健特別会計補正予算(第2号)、議案第26号 平成3年度松本市霊園特別会計補正予算( 第3号)以上5件については、それぞれ事業の確定に伴う補正が、その主な内容でありますので、特に申し上げる点もなく、いずれも原案どおり了承すべきものと決しました。 続いて、当初予算について申し上げます。 まず、議案第32号 平成4年度松本市一般会計予算中、当委員会に付託されました第1条歳出 2款1項2目中、生活環境部関係及び15目19節、3款(1項6目を除く)、4款、7款1項4目及び5目、8款1項2目、10款並びに第2条債務負担行為中、生活環境部及び教育委員会関係事業につきましては、さきの予算説明会でなされた質疑意見等を参考に、慎重に審査をいたしましたところ、いずれも原案どおり了承すべきものと決定いたしました。 そこで、以下審査の過程で出された主な要望・意見等について申し上げてまいりたいと思います。 まず、2款1項2目 広報広聴費では、広聴・相談事務について、最近の傾向として離婚や土地問題などの法律相談が増加している中で、弁護士による相談日をさらに増すなど、一層の充実を図るよう要望する意見がありました。 次に、3款 民生費では1項3目老人福祉費中の老人福祉施設措置費に関連して、現在特別養護老人ホームへの入所待機者が 100名以上いる現状をとらえて、これまで一部事務組合で広域的な立場から施設の建設を進めてきたが、今後は松本市独自でも建設していく必要があるのではないか。また、民間サイドで福祉施設を建設しようという機運もあるので、積極的に支援することを考えてもらいたい。さらに、建設場所についても、用地の確保の容易な場所ということも一面理解はするが社会的交流を図れる市街地近くへも配慮すべきではないかとの意見がありました。また、老人デイサービス事業につきましても、市内を6地域にブロックし、その地域の中に13施設をバランスよく配置していくことになっているが、さらに細分化するなど配慮が必要ではないか。あるいは複合施設として設置する場合、地域の公民館と連動させるなど、行政として取り組んでいく必要があるのではないか等の意見、要望がありました。 次に、4目 老人福祉施設費中 松風園管理運営事務費に関連し、現在松風園では1部屋に2人入居を原則としているが、行政としてプライバシー保護に取り組む時世に、別人格の人が同居しなければならない実態は、人権が守られているとは言いがたい。したがって、今後の方向として個室型養護老人福祉施設を検討していく必要があるのではないかとの意見がありました。 次に、4款 衛生費では1項2目 保健指導費中の訪問指導・訪問看護事業については、この制度がいまだ市民に浸透していないように思えるが、福祉事業全体の関連の中で横の連携を取り、PRに努めてほしいとの意見がありました。 また、近年予防医学あるいは保健指導の分野が大変重要になっており、これに伴い年々保健婦の活動範囲が広がっているが、今後においても一層力を入れて取り組んでほしいとの要望がありました。 次に、5目 環境衛生費では、合併処理浄化槽設置補助金に関連し、ことしの7月に下水道整備区域を見直した新しい下水道マップができると聞くが、それを機に、合併処理浄化槽で処理することとなる区域についても浄化槽設置が促進されるよう、施策を明らかにしていくべきではないか。その際、合併処理浄化槽は、一定期間使用すると処理能力が落ち、つくり直す必要も出るため、その分下水道処理区より負担増となることから、市民負担の公平化を期する意味で、更新の際の助成についても配慮する方針を出すべきであるとの意見が出されました。 次に、2項3目 し尿処理費中の公衆便所管理費に関連しては、市内の公衆トイレは所管課が9課にわたり、それぞれ管理実態がまちまちで、破損のひどい状態も見られるため、一体的管理のできる体制で臨むべきである。また、壊されたから直すということでなく、公衆モラルの啓蒙活動にも取り組むべきである。また、松本城周辺の公衆便所は男女共用をやめ、区分するなどイベント開催にふさわしい形で改修あるいは増設してほしい。以上のような要望意見がありました。 次に、10款 教育費では、1項2目 事務局費中、生涯学習推進事業についてでありますが、基本構想の策定に当たっては、教育文化都市にふさわしい松本らしさを基調に、幅広く深みのあるできるだけ個性を出せる生涯学習の推進体制づくりに取り組まれるよう要望する意見がありました。 次に、5項6目 文化費中、松本現代演劇フェスティバル補助金 700万円に関連して、演劇フェスティバル開催に当たっては、青年会議所が中心となり、非常に努力願って、既に5回と回を重ねた。今日ある程度定着できたと考えられるが、今後さらに本格的な定着を目指すためには、市民の手による友の会的な組織づくりと、日常的な活動が必要と考えられるので、今後の検討課題として取り組まれるよう要望する意見がありました。 同じく5項9目の国際音楽祭事業につきましては、一般的な感覚として一度国際音楽祭を開催すると定着するやに認識されるし、また、事業継続していってほしい。そうなると財政負担も大きく検討を要する部分も種々考えられるので、世界的な意義あるフェスティバルにするための体制づくりに積極的に取り組まれるよう要望する意見がありました。 次に、6項4目 学校給食センター費に関連しては、学校給食のあり方が以前から論議を呼んできたところでありますが、本予算の審査に当たっても、施設改築問題については、教育的観点に立った血の通った給食事業を行うには自校給食だとする意見、また、経済効果、事業効果だけでなく、教育的効果から考えても自校給食が最適だとする意見、一方、安全性、衛生的、栄養的、さらに給食運営の合理性を重視して、センター方式に移行した当時の経過を踏まえて、検討すべきとする意見等があり、理事者からこれらの意見を十分配慮しながら、給食センターの適正配置について検討したいとの考え方が示されました。 次に、6項3目 体育施設費中(仮称)陸上競技練習場建設事業費2億 1,816万円に関連しては、現在遊水地底面に投てき施設をつくる計画で進んでおりますが、投てき競技は危険を伴う種目が多いため、将来の記録向上分を十分考慮した上で、危険性のない設計を検討するよう強く要望する意見がありました。 なお、教育費に関連する全体論議としては、学校の週5日制導入に際し、まず親子の触れ合い、ゆとり等の家庭的条件や社会的受け入れ体制など、受け皿づくり、条件整備の検討が必要であるので、今後行政として取り組みに当たっては、十分条件整備体制を整え、配慮されるよう要望する意見がありました。 最後に、3款1項1目 社会福祉総務費中の人件費、同和調査員については、同意しがたいとの一部反対意見がありましたことを申し添えておきます。 以上が一般会計当初予算についてであります。 次に、議案第33号 平成4年度松本市松本城特別会計予算、議案第34号 平成4年度松本市国民健康保険特別会計予算、議案第35号 平成4年度松本市老人保健特別会計予算、議案第39号 平成4年度松本市霊園特別会計予算以上4件については、それぞれ了承すべきものと決しました。 なお、これらの審査の中で、要望意見等のあった主要な点を申し上げますと、まず、松本城特別会計については、濠の浄化はイベント開催までに可能かとして、その見通しについて説明を求めたところ、浄化方式は滞留時間を短くする地下水の放流方式と決め、現在水量調査を実施している状況であるが、今後調査結果を見て、イベントまでには浄化できるよう必要な補正措置を講じていきたいとの説明がありました。 次に、霊園特別会計では、墓石倒壊事件の反省に立ち、管理・監視体制及び管理料を含めた契約書の内容について、他都市の状況等も研究し、今後のトラブル防止に万全を期するよう要望いたしておきました。 なお、先祖を敬い、お墓を大切にする心をはぐくむためには、社会的意識の高揚が必要であり、広報等を通じて啓蒙を図ってはどうかとの提言もありましたので、申し添えます。 次に、本日提案され、当委員会に付託されました議案第59号 市有財産の取得について(仮称)松本市陸上競技練習場用地、並びに第60号 市有財産の取得について(仮称)松本市笹賀多目的運動広場用地の2件についてでありますが、前段申し上げた予算の中で、関係経費の審査が終了しているなど、周知の事業でありますので、いずれも異議なく了承すべきものと決しました。 なお、審査の中で、陸上競技練習場について、今回 5,013kmを買い増しすることにより、美鈴の旧陸上競技場との面積的な比較はどうかとただしたところ、旧陸上競技場は2万km、今度の練習場は2万 5,013kmと広くはなるが、実質練習場として使用可能な面積は、旧陸上競技場は2万kmがそっくり使えるのに対し、練習場は遊水地としての機能部分等があるため、これを除くと1万 1,000kmとなるとのことでありました。このため、先ほど予算の中でも触れましたように、安全性、さらに練習する上での機能性が心配されることから、十分これらに配慮した施設づくりを行い、立派な陸上競技練習場とするよう要望いたしました。 また、これに関連し、教育レベルの低下が言われているが、学習面だけでなく、スポーツ特に陸上競技のレベル低下も指摘できるので、スポーツ振興審議会の設置を契機に、早い段階からレベル回復、向上に取り組むよう要望いたしました。 以上をもって当委員会の報告を終わります。何とぞご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(小笠原栄一君) 次に、イベント推進特別委員長 窪田 稔君。 ◆イベント推進特別委員長(窪田稔君) 〔登壇〕 イベント推進特別委員会の報告を申し上げます。 委員会は去る21日開催し、付託されました条例・予算の3件につきまして、慎重に審査を終了いたしましたので、その経過並びに結果についてご報告申し上げます。 初めに、議案第2号 松本市博覧会基金条例について申し上げます。 これは、信州博覧会及び信州博覧会松本広域館・国宝松本城400年まつり事業に必要な財源を確保し、事業の円滑な推進を図るため、新たに博覧会基金を設置するもので、積み立てる額は予算の定めるところによるとし、基金を4年度・5年度に取り崩し、財源とするものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 次に、議案第19号 平成3年度松本市一般会計補正予算(第6号)中、当委員会に付託されました第1条歳出 2款1項14目 博覧会推進費につきましては、ただいま申し上げました博覧会基金に10億円を積み立てようとするものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 次に、議案第32号 平成4年度松本市一般会計予算中、当委員会に付託されました第1条歳出 2款1項14目 博覧会推進費につきましては、信州博覧会松本広域館・国宝松本城400年まつり、及び信州博覧会の実行委員会の負担金がその主な内容であり、400年まつりの総事業費20億 3,000万円のうち、33%に当たる6億 7,599万円が、また、5億円が予定される松本広域館については44%の2億 2,171万円が計上されているものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 そこで、開催までに余すところ 500日余りと迫ったことから、審査の過程で財政見通し、会場計画、交通輸送計画等にわたり多くの質疑・要望等がなされておりますので、その主要なものについて申し上げます。 まず、目標入場者数である70万人を達成した場合の収支見通しと、目標達成の可能性についてただしたところ、70万人が入場すれば収支の均衡が図れる見通しであり、入場者数の目標も十分達成できるものと考えているとのことであります。 委員からは、協賛金、負担金など民間からの財源も見込んでいるが、経済が減速傾向にある中で、計画どおりの協力が得られるのか心配があるとして、十分な取り組みの上、財源確保を図るよう求める意見がありました。 また、入場料については、大人の場合 1,300円、1年前に売り出す前売り券は 1,000円、半年前のものを 1,200円とし、目標人員の80%を前売り券の販売目標にしている。また、72日間共通のパスポート券も設定していきたいとの説明がなされております。 委員からは、前売り券の販売枚数が成否のかぎとなり、周知の度合いが直接売り上げに結びつくことから、積極的なPRを展開するよう求める意見。また、信州博覧会側の理解を得て、共同販売を考えるべきとの意見が出され、理事者からは実施計画を策定後、PR用のリーフレットを作成し、全国に向け配布をしていきたい。共同販売については、信州博の実行委員会にも申し入れてあるが、料金体系、実施組織の違いから難しい面もあるとの説明がなされました。 委員会は、松本市で同時に2つのイベントが行われるので、PRに当たっては、十分その違いを周知できるよう要望いたしました。 次に、会場計画に関連する問題でありますが、1つは、先ほどの教育民生委員長の報告にもありました中央公園内にある2カ所の男女共用トイレについて、開催期間中は仮設の女性用トイレを増設して対応したいとのことから、委員からは、男女共用となっていることは、観光客に対する印象を悪くすることでもあり、この際、松本城・中央公園にふさわしいトイレにしていくべきである。期間中だけ仮設で対応するということではなく、きちんとした整備をしていくべきであるので、庁内関係部とも調整し、新年度で補正をしてでも対応すべきとの強い意見がありました。 委員会としても、イベントを契機に環境の整備が図られることが大事であるとして、その対応を要望いたしました。 また2点目は、イベント開催期間中、天守閣での混雑、また必然的に待ち時間が長くなることが予想されるため、十分対応を検討すべきとの意見が出されております。 3点目としては、地元町会に対して、期間中、一部道路の通行どめについて話をしたと聞くが、どのような内容か説明を求めたところ、松本建設事務所跡地にサブゲート、及びパビリオンの「夢創造館」を設け、また地方事務所跡地をシャトルバスの発着所とすることから、松本城と建設事務所跡地との間の道路を多くの人が横断することとなる。したがって、この一部区間を通行どめとすることで、横断者の安全を確保するとともに、その部分も会場の一部として位置づけて一体感のある会場づくりを考えるため、地元の皆さんとも十分話し合い、何とか理解を得ていきたいとの説明がなされました。 次に、輸送計画に関しては、松本インター西側に設けるとされる駐車場計画、また、松本城までのシャトルバスのルートについてただしたところ、地元関係者と話し合いの結果、駐車場を設けることは了承を得ており、今後具体的な内容を詰めていきたいとし、ルートについては、倭北松本停車場線を基本ルートとして考えており、北松本周辺の諸問題について、対策を検討中とのことであります。 委員からは、北松本周辺をシャトルバスが通るとなれば、道路の拡幅、交差点の隅切り等の問題があるので、県への強い働きかけを要望する意見がありました。 また、松本城周辺における渋滞対策には、民間の駐車場を活用していくべきとの意見もありましたが、基本的な考えは、シャトルバスの利用を呼びかけることにより、市内に入る車を抑制し、渋滞緩和を図っていきたいとし、駐車場の確保が、必ずしも渋滞の緩和につながるものではないと思うが、地元からも要望があるので、検討をしているとのことでありました。 委員からは、外来者より松本市民の方が、かえって自動車を利用して来ると考えられるので、事前のPR等で市民の協力を得ていくべきであるとの意見がありました。 最後に、イベントは市民総参加のもとに盛り上げていかなければならないが、まだ市民が自分たちで祭りをつくるという面が弱く感じられるので、積極的に対応し、多くの市民の参加を求めるよう意見がありました。 以上、幾つか申し上げてまいりましたが、イベントを契機に、地域の活性化につなげていくことが重要であり、その意味で庁内連絡会議の各担当部会でそれぞれ分担をして取り組んでいるが、一層連絡体制を密にして、全庁挙げての対応ができるよう要望いたした次第であります。 以上をもってイベント推進特別委員会の報告を終わります。何とぞご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(小笠原栄一君) 次に、空港対策特別委員長 百瀬常雄君。
    ◆空港対策特別委員長(百瀬常雄君) 〔登壇〕 空港対策特別委員会の報告を申し上げます。 委員会は去る21日に開催し、付託されました議案第32号 平成4年度松本市一般会計予算中、2款1項6目 空港整備対策費につきまして、慎重に審査を行いました結果、いずれも松本空港拡充整備促進に要する経費と認め、原案どおり了承すべきものと決しました。 なお、審査の過程の中で、空港整備関連事業の状況について説明を求めたところ、現在周辺整備計画により、年度計画で地元の合意に基づき事業を進めているが、今後平成5年度以降の市が行う関連事業費の総額は 134億 2,100万円となるとの説明がありました。 委員会としては、空港本体の拡充整備はもちろん、周辺整備については、信州博覧会との関係もあるので、県及び地元と一体となって、計画の線に沿って、一層前進できるよう特段の努力を要望いたしました。 以上をもって当委員会の報告といたします。何とぞご賛同を賜りますようお願いをいたします。 ○議長(小笠原栄一君) 次に、市街地区画整理事業特別委員長 小原 仁君。 ◆市街地区画整理事業特別委員長(小原仁君) 〔登壇〕 市街地区画整理事業特別委員会の報告を申し上げます。 委員会は去る21日に開催し、付託されました議案第19号 平成3年度松本市一般会計補正予算(第6号)中、当委員会に付託されました第1条歳出 8款4項6目 区画整理管理費及び7目 土地区画整理費、並びに議案第32号 平成4年度松本市一般会計予算中、第1条歳出 8款4項6目、7目及び第2条債務負担行為中、市街地開発対策本部関係事業の以上2件につきまして、慎重に審査を行いました結果、いずれも中央西土地区画整理事業の推進に要する経費と認め、原案どおり了承すべきものと決しました。 審査の過程におきまして、13、14地区市街地再開発事業についての今後の進め方についてただしたところ、新年度中には、都市計画決定がされ、事業認可を受けたいこと。その後、地元と一体となって、本組合の設立、実施計画、権利変換計画の作成という手順で進め、これらが順調にいけば、平成7年度を目途に再開発ビルの建設をしていきたいとの方針が示されました。 そして、現時点では地権者30名中、27名の同意を得ているので、残る3名については、今後同意を得るべく最善の努力を傾注してまいりたいとしております。 委員からは、まちづくり事業の中では、当13、14地区内はもちろんのこと、周辺地区との調整も必要である。公共公益核に対して、その周辺ではどういう建物が適当か、あるいはどういうまちづくりをしていけばよいのかなど、総体的なまちづくりにおいて公共公益核、あるいは再開発ビルの持つ比重は非常に大きい。 そうした点においては、商業振興面における検討とあわせ、周辺地区を含めた行政の積極的な指導、アドバイスが重要であるとの指摘がなされるとともに、13、14地区の権利者全員の同意に向けても、特段の努力を要望する意見がなされました。 委員会は、これらの指摘・要望を十分踏まえて、進められんことを重ねて要望いたした次第であります。 以上をもって、当委員会の報告といたします。何とぞご賛同くださいますようお願いを申し上げます。 ○議長(小笠原栄一君) 次に、流通業務団地特別委員長 矢崎徳納君。 ◆流通業務団地特別委員長(矢崎徳納君) 〔登壇〕 流通業務団地特別委員会の報告を申し上げます。 委員会は去る21日に開催し、付託されました予算3件について慎重に審査を終了いたしましたので、経過並びに結果について報告申し上げます。 まず、議案第25号 平成3年度松本市公設地方卸売市場特別会計補正予算(第3号)についてであります。 今回の補正は、歳入において市場に入場していた五つの食堂のうち、1店舗が営業不振のため撤退したことに伴う市場施設使用料の減額と、売上高の増大に伴う市場売上高使用料の追加を行い、歳出においては、人件費の補正、及び電気料、水道料等市場施設管理経費を追加するものでありますので、原案どおりこれを了承すべきものと決しました。 次に、議案第38号 平成4年度松本市公設地方卸売市場特別会計予算についてでありますが、歳入については、市場使用料の30%減免を平成4年度、5年度と2年間延長することにして予算を組んでおりますし、歳出については、多くが経常的経費でありますが、その中で、ごみ仕分け作業所建設工事費として 2,420万円計上していることが目立つ内容となっております。 そこで、使用料減免を延長するに至った経過でありますが、昨年12月、入場業者から陳情があり、予算編成に向けての検討を要望しておいたところ、新市場に入るに当たり、コンピューター、備品等購入経費がかかり、また、それに伴う維持管理費も多額に上るなど経営を圧迫していること。代金決済、上場単位と言って、卸売業者が荷を降ろす単位の問題、取り扱い品目の問題、また、入場業者間の利害関係等ソフト面での調整が難航し、新市場に入るに当たり、計画した経営ができていないこと。これらの点から減免の必要性を認めたということであります。 次に、減免割合と期間でありますが、起債の償還が平成6年度から本格的に始まるため、市場運営に影響を及ぼさないよう配慮できないか。減免が慢性化しないよう配慮できないか。このような観点から、具体的には3割で2年にするか、あるいは2割で3年にするかの論議となり、どちらも額は同じであるが、先までつながることはいけないということで、2年で解消することにしたと以上の説明がありました。 次に、歳出のごみ仕分け作業所の建設でありますが、市場内の環境美化あるいは周辺住民への配慮から、入場業者から出るごみを仕分けしながら、収集できる施設を建設するもので、リサイクルの効果も期待できるとのことであります。 委員会は、本予算の審査に当たり、まず市場使用料の減免につきまして、2年の期限が切れた後、営業不振に陥ったという事態にならないよう、各企業の自助努力を求めながら経営体制の確立を要望し、また、守衛業務委託につきましても、現在の管理体制をただす中で、市場祭り等を開催し、市場をPRすることは大事であるが、管理に対する理解を深めるよう要望し、本予算につきまして、原案どおり了承すべきものと決しました。 なお、議案第25号、第38号とも公共料金に対する消費税転嫁に反対する立場から、使用料収入については認めがたいとする一部意見のあったことを申し添えます。 次に、議案第40号 平成4年度松本市流通業務団地建設事業特別会計予算についてであります。 これは、旧市場内の駐車場跡地の処分代金を歳入に、また、歳出は流通業務団地の運営経費を計上したものでありますので、異議なく了承すべきものと決しました。 なお、旧市場駐車場の売払いにつきましては、4区画程度に分割し、6月以後処分の予定で、公募は4月ないし5月になる見込みとのことであります。 委員会は、公平ですっきりした形での処分を特に要望した次第であります。 以上をもって当委員会の報告を終わります。ご賛同賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(小笠原栄一君) この際、暫時休憩します。                             午後3時16分休憩                             ----------                             午後3時43分再開 ○議長(小笠原栄一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 総務委員長 田口敏子君。 ◆総務委員長(田口敏子君) 〔登壇〕 総務委員会の報告を申し上げます。 委員会は去る18日、19日の両日開催し、付託されました条例・予算等11件について慎重に審査を終了いたしましたので、その経過並びに結果についてご報告申し上げます。 まず、議案第1号 松本市生活環境施設等整備基金条例についてであります。 これは、既に当初予算説明会等で明らかにされたとおり、今後予定される大規模事業、いわゆるごみ処理施設、葬祭センターの建設及びこれら建設に伴う周辺関連施設等、生活環境施設の整備並びに街路事業、公園事業、土地区画整理事業、再開発事業等、都市基盤施設の整備に要する財源をあらかじめ確保し、将来にわたって施設整備の円滑な推進と財政の健全な運営を期するための基金を設置したいとするもので、後段申し上げます空港関連用地の処分代金等、臨時的財源が生まれることになったため、これらを積み立て、財政的な心積もりをしてまいりたいというのが本旨とのことでありましたので、前段申し上げた諸施設のほかにもその年々で多額な財源を必要とする施策にも積極的な活用を図るよう要望し、原案どおり了承すべきものと決しました。 次に、議案第13号 松本市消防本部及び消防署設置条例の一部を改正する条例についてであります。これは丸の内消防署の移転改築に伴い、その位置を変更するもので、場所は丸の内から城西に移ることになりますが、名称は現行のまま市民になじみの深い丸の内消防署としたいとのことでありましたので、異議なく了承すべきものと決しました。 なお、跡地については、消防本部でさら地にし、普通財産として管財課に引き渡すとのことであります。 次に、議案第14号 松本市火災予防条例の一部を改正する条例についてであります。 これは、火を使用する設備、器具、及び使用する際に火災を発生させるおそれのある新たな設備、機器等が登場したことに伴い、一定の具体的な安全基準を示し得るものについて規定すること。また、自動車解体作業中の火災事例、あるいはディスコ等、火災時に危険性の高い娯楽場等も時代とともに変化しており、予防行政も適切に対応していく必要があること。このような点を背景にして、火災予防条例の準則が一部改正されたため、本市の条例についても所要の整備をしようとするものでありますので、平成4年6月1日の施行までの間、精力的に周知に努め、改修を要する設備等は早期に改善されるよう取り組みを要望し、原案どおり了承すべきものと決しました。 なお、一般家庭では直接的には影響を受けるものはないとのことでありました。 次に、議案第19号 平成3年度松本市一般会計補正予算(第6号)中、当委員会に付託されました第1条の歳入の全部、及び歳出 1款 議会費、2款 総務費(1項14目及び15目を除く)、3款1項6目 同和対策費、9款 消防費、12款 公債費並びに第4条地方債の補正についてでありますが、いずれも原案どおり了承すべきものと決定いたしました。 そこで、この審査の中で、論議のあった概要を申し上げますと、まず、歳入では、法人市民税の税割額中、日本銀行納付金の仕組みについて質疑があり、平成3年度は今2月補正の2億 7,860万円を含めて、8億 9,520万円と大幅な伸びを示していますが、公定歩合が上がったこと、債券市場が好転したことなどが理由として挙げられる。地方への納付額は、国庫納付金を差し引いた残額が納付され、定率の割合はない。平成3年度は国庫への納付額以上に日銀の収益があり、地方に回る分も多かった。以上のような説明がありました。 次に、特別土地保有税についてであります。 今回の補正は▲17万円とわずかに減額になっておりますが、平成2年度と比較した場合、 660万円余りが 3,490万円余りとなっていることから、税制改正が起因しているのかとただしたのに対し、平成3年度増収の理由は、単に用地取得をして保有する件数が多かったものと考えられ、取得地は直ちに利用できずに、2~3年土地保有税の対象になるケースが多いとの見解が示されております。 次に、歳出についてでありますが、まず、財産管理費中の基金積立金に関連して、各基金状況の一覧表の提出を求めた中で、職員の福利厚生、あるいは健康管理のためという特定目的を持って設置されながら、増額されることもなく、数年動きのない基金があるが、との指摘に対し、財政当局とすれば、整備内容の具体的意思決定が必要との立場を示し、後に審査した総務部においては、職員共済組合とのかかわりの中で検討されている経過が説明されましたが、具体的意思決定には遠い段階にありますので、詳細は省略をいたします。 次に、消防費では、消防本部で行うあんしん電話の設置事業は、平成3年度で区切りをつけ、新年度からは社会部で保守点検を含め、新たな需要に対応していくとの方針が明らかにされ、また、消防団員の定数確保が難しくなっている状況は、再三触れているとおりでありますが、世帯数の変動を勘案しながら、各分団の定数を見直すよう検討を求める意見、あるいは消防団はボランティアという考えも大事であるが、出動手当や運営費を増額し、社会の変化に対応することも必要との意見も出され、それぞれ具体的な検討を要望いたしておきました。 次に、議案第32号 平成4年度松本市一般会計予算でありますが、当委員会に付託されました第1条歳入全部、歳出 1款 議会費、2款 総務費(1項2目中、生活環境部関係、6目、14目及び15目19節を除く)、3款 1項6目 同和対策費、9款 消防費、12款 公債費、13款 諸支出金、14款 予備費、第2条債務負担行為中、(仮称)国際音楽短期大学用地取得事業、第3条地方債、第4条一時借入金、第5条歳出予算の流用につきましては、いずれも原案どおり了承すべきものと決定いたしました。 以下、本件について論議のあった主要な点を申し上げますと、まず、歳入では、日本銀行納付金の4年度の見通しについてただされ、理事者からは、把握が難しいので今後の動向を見て、補正で計上したい。事務的なルールで計算すると3億円ぐらいはと期待を持っており、6月補正の肉づけ財源に当て込んでいるとの説明がありました。 また、これにあわせて法人の税割だけでなく、個人の所得割についても財源留保している旨明らかにされております。 次に、使用料についてでありますが、2点について申し上げたいと思います。 1点は、美ケ原温泉センターの利用者数について、平成3年度、4万 5,000人を見込みながら、新年度は4万人と下方修正していることから、月平均の利用実績によるものかとただしたのに対し、オープン以来、この3月までの10カ月間の利用者数は2万 3,500人を見込んでおり、財政計画の上から、単純に実績掛ける10分の12というわけにはいかない。かなりの物件費もかかることから、PRに努め、4万人ぐらいは入場してほしいという目標数値で見積もったとの説明がありました。 2点目は、体育施設敷地使用料に関連して、多くの施設に自動販売機が設置されていますが、県は売上実績に応じて敷地使用料を徴収していると聞く。本市の場合、非常に安いように思えるが、何を根拠に使用料を算定しているかとただしたところ、自動販売機については、一般的には行政財産の目的外使用に関する条例に基づき、戸外で地面に直接置く場合は、都市公園条例を準用している。また、建物の中に設置する場合は、1kmにつき固定資産評価額の 100分の6を乗じた額で消費税も徴収しているが、不統一な実態もうかがえるため、今後適正化を図りたいとの説明がありました。 このため、委員会は使用料算定に当たり一層の留意を求めた次第であります。 次に、歳出であります。 まず、総務費では、庁舎管理費の工事請負費、受電施設整備改修工事費 579万円について、昨今庁内にもパソコンやワープロが普及している中で、急な停電に対応する機能を考えているかただしたところ、受電施設の更新であり、停電時の対応はない。しかし、電算機については、新年度から無停電電源装置の導入を考えているとの説明であったため、OA機器に対するフォロー体制も早急に検討するよう要望いたしました。 また、国際交流事業の関連でありますが、姉妹都市以外との交流であっても、有意義と認める場合には、何らかの助成措置を検討すべきとの要望意見もありました。 次に、消防費でありますが、救急本科研修費について、受講対象者は広域行政事務組合で採用される46名と松本市の消防職員8名、さらに南安広域消防の1名の合わせて55名を予定しているとの説明に対し、松本市の受講者を増やすことはできないかただしたところ、24時間の勤務体制の中で、研修会参加者は日勤扱いとなり、 138名の職員をやりくりして対応するため、現体制の中では難しいことが明らかにされました。 なお、平成5年4月の広域化に向けた取り組みについては、逐次当議会にも報告するよう求めておきました。 次に、債務負担行為の(仮称)国際音楽短期大学用地取得事業についてでありますが、これは昭和62年度以来継続しているもので、当該年度内に進展がない場合、ルールにより議決し直しているものでありますが、短大関係者の一部で市が用地を提供しないから寄附が集まらないし、学校もできないと言われているが、この際、経過を明らかにし、理解を求めるべきではないかとただしたところ、本短大の設置には役員体制、資金、教授陣、そして土地、この4つの要件をクリアしないと進展しないと言われているが、現況を聞くと、役員について、現時点で明確になっていないこと。資金は、当初計画で20億円と言われているが、現段階ではそれ以上の資金が必要と考えられること。また、寄附について、必ずしも計画どおり進んでいないことなど、難しい問題がある。こうした状況の中で、土地のことを言われているが、松本市は土地を提供するということで議会の議決を得て、債務負担行為を行っており、寄附募集の段階では、これで問題ないとされている。 なお、短大関係者は、現実に土地が確保されていれば設立に関する事務が進むと言っているが、土地は5ha程度を予定しているため、現状の市街化区域の中に確保することは難しく、調整区域の中に見つけることとなる。 しかし、調整区域の中に5haもの土地を確保する場合、農振法除外手続や農地法上の改廃手続が必要となり、これまでにおける関係機関の意向では、短大の設立見通しがない限り、これらの手続は制度上難しいと言われている。 今後に対しては、才能教育関係者、財界、行政と三者が一体となり、新たな体制で取り組むことも検討されており、市として従来の方針を変更する必要がある場合には、議会と相談の上対応したい。 理事者の説明は、以上のようなものでありました。 委員会は、松本市が短大設立に協力する姿勢は変わりなく、特にサイトウ・キネン・フェスティバルが開催される一つの要素に、才能教育の存在が大きいとも言われていることもあり、学校の必要性は理解するが、土地がないと寄附が集まらないと言われても、調整区域でないと土地確保が難しい現状の中で、市といえども、確実な利用見通しのない土地を取得するわけにいかないという制度上の問題を十分相手側に理解願うとともに、仮に市が土地以外でも協力する必要がある場合には、しかるべき手続を踏むよう理事者に要望し、債務負担行為の継続について了承した次第であります。 以上、第19号、第32号の予算2件について申し上げましたが、消費税を含む使用料収入、また同和対策における一部団体補助金について反対意見のあったことを申し添えておきます。 次に、議案第48号、第49号の工事請負契約の締結に関する2件でありますが、第48号は都市計画道路3・5・33鎌田両島線の道路改良工事について、市内土木A級業者で造園資格を持つ10社による指名競争入札の結果、松本土建株式会社と 9,311万 2,000円で契約しようとするもの。また、第49号は(仮称)旧制松高資料館を現在のトイレの位置に建設しようとする主体工事について、市内建築A級上位業者9社による指名競争入札の結果、松本土建株式会社と3億 1,260万 5,000円で契約しようとするものでありますので、いずれも了承すべきものと決しました。 次に、議案第50号 松本市固定資産課税資料整備業務委託契約の締結についてであります。 この事業費の内容は、昨年の12月定例会で予算計上の際、詳しく述べてありますので、省略いたしますが、航空測量及び固定資産課税資料作成に実績のある4業者による指名競争入札の結果、株式会社パスコと4億 1,097万円で契約しようとするものでありますので、これを原案どおり了承すべきものと決しました。 なお、本事業は、平成3年度から7年度にかけて資料整備を行うが、航空写真は3年ごとに撮り続け、現況と整合を図る計画で、次回は平成6年に撮影を行う予定とのことから、今回の契約に第2回目の撮影分も含んでいるかとただしたところ、別途契約の予定で、含まれていないとの説明でありました。 次に、議案第51号 工事請負契約の締結について(平成3年度公共下水道芳川汚染幹線(宮田)工事)の議決更正についてでありますが、管敷設工事で1.11m延長を伸ばし、マンホールの設置工事で、工法の変更による減額、また工事現場を囲うフェンスの仮設工事で工法を変更したことによる減額等により、工事概要及び請負金額を変更するものでありますので、これを了承すべきものと決しました。 次に、議案第52号 市有財産の処分について(旧松本運動公園用地)についてであります。 これは、県営松本空港整備事業の施行に伴う、空港拡張用地として、旧松本運動公園用地の一部、2万5,944.44kmを県からの譲渡申請に基づき、県に国庫補助分1万460.71kmを、県土地開発公社に県単独分1万5,483.73kmを、それぞれ1km当たり3万 6,290円の単価で処分しようとするのものでありますので、本件を了承すべきものと決しました。 なお、本件に引き続き、県では平成3年度中に市営サッカー場及び馬術競技場の一部、1万1,612.19kmを買い増ししたい意向を固めており、今2月定例県議会後に正式手続がなされる予定との説明が付け加えられております。 最後に、請願第1号 松本測候所の定員削減計画の撤回と気象事業の整備、拡充についてでありますがさきの本会議でも市長が請願趣旨に賛同の意を表明しており、これを受けて理事者においては、広域行政等の中でも陳情行動を計画したいとの意向が示されたため、当委員会としましても、願意妥当と認め、採択いたし、意見書を提出する運びとなりました。 以上をもちまして総務委員会の報告を終わります。何とぞご賛同賜りますようお願いいたします。 ○議長(小笠原栄一君) 以上をもって委員長の報告は終わりました。 委員長の報告に対し、質疑のある方の発言を求めます。 質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小笠原栄一君) ないようでありますので、質疑は終結いたします。 次に、以上の全案件に対し、意見のある方の発言を求めます。 36番 高野拓雄君。 ◆36番(高野拓雄君) 〔登壇〕 私は発言の機会を得ましたので、日本共産党を代表して新年度予算関係議案と平成3年度補正予算関係議案に対して、一括で意見を申し上げます。 まず1つは、新年度予算における同和予算のうち、特に部落解放同盟に関する一連の補助金についてであります。 前年度に比較して、総体で 300万円減額となっております。このこと自体は我が党が一貫して補助金の見直しを強く求めてきたことに対しまして、理事者も努力をされたその結果と評価をしております。 しかしながら、計上されている補助金の金額は他の同和団体の補助金と比較しても、あるいはまたさらに一般の団体への補助金と比較しても、余りにも突出していることは明らかでありまして、公正な補助金の支出とは認めがたいものであります。 なお、中南信地区協議会に対する補助金の支出は、全く不用な支出であり、廃止してしかるべきものであります。それから、同和調査員の給与に対する歳出予算でありますが、我が党は同和調査員は廃止すべきものであると主張してまいりました。したがって、その立場からこの歳出にも反対せざるを得ません。 松本市における同和行政も既に二十数年になるわけであります。この間、同和行政を進めるに当たって、属地属人で進めてきたことは、これは理事者も議会もお互いに承知をしているところであたます。したがって、今さら特別職の同和調査員を設置しなければ、例えば個人給付事業についても同和関係者であるか否かの判定ができないとか、あるいは一つ一つ相談をかけなければ、給付事業が行えないなどというような理由は全くないわけであります。 したがって、今段階におきましては、同和調査員が全く不要である。同和調査員を設置するその根拠と、そして理由は極めてあいまいでありますので、これは速やかに廃止すべきもの、このように考えておりますし、また、市が主体性を持って、そして市の責任で同和行政を進めていかなければならない、そういう見地からしても同和調査員は廃止すべきものであるというふうに考えております。 市長は過日の本会議で、我が党の倉橋議員の質問に対して、今後同和行政を行うに当たって昨年末に出された政府大綱に、これを基本にして同和行政を進めていきたい。このような答弁をされております。したがって、市はぜひひとつ、今後一層努力をされて、団体補助金のさらなる見直しとそしてまた一部廃止、そして同和調査員の廃止等に向かって取り組まれるよう、強く要望するものであります。 次にもう一つは、消費税関連の歳入予算についてであります。 法治国家のもとで、好むと好まざるとにかかわらず、一たん国で決まった以上はやむを得ないものという気持ちは私も百も二百も持っておるわけでありますが、我が党は消費税に対しては、低所得者ほど負担が重くなるという、最悪の不公平税制、こういう認識から当面は見直し、基本的には廃止、そういう立場を堅持しております。 この基本的な立場から消費税関連の歳入予算に対しましては反対であることを明確にしておきたいと思います。 以上、採決に先立ちまして我が党の意見といたします。 ○議長(小笠原栄一君) ほかに意見はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小笠原栄一君) ないようでありますので、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議案第1号から第60号まで及び請願第1号の以上61件につきましては、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小笠原栄一君) ご異議なしと認めます。 よって、以上の案件は委員長の報告のとおり可決されました。        ------------------------ △日程第3 議第1号及び第2号 ○議長(小笠原栄一君) 日程第3 議第1号 松本市議会委員会条例の一部を改正する条例、議第2号 松本市議会会議規則の一部を改正する規則の以上2件を議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 38番 矢崎徳納君。 ◆38番(矢崎徳納君) 〔登壇〕 議第1号 松本市議会委員会条例の一部を改正する条例並びに議第2号 松本市議会会議規則の一部を改正する規則につきまして、提出者を代表し、提案理由の説明を申し上げます。 ご承知のとおり、議会運営委員会の活動実態にかんがみ、正式な委員会としての位置づけと、また常任委員会等の審査の充実を図るため、参考人制度の導入をそれぞれ各地方議会が力を合わせ、国に働きかけてきたところでありますが、昨年4月施行された、地方自治法の一部改正により議会運営委員会を条例で設置することが可能となり、参考人制度につきましても法制化がされました。 これに伴い、標準委員会条例及び会議規則が改正されたため、本市の委員会条例及び会議規則を改正し、今後の議会運営に対応しようとするものであります。 具体的な改正内容は、今日まで議会運営委員会の中で検討し、成案の運びとなっておりますので省略しますが、委員会条例は、従来23条で構成していたものを31条にし、会議規則は従来 128条ありましたが、公聴会の口述人に関する4条を委員会条例に移行しておりますので、 124条で構成することにしております。 なお、今回の改正にあわせて一部用語、字句等の整理を行うことにしておりますし、また、議会運営委員会で条例化を検討する中で、議会運営委員会の今後の運営方針についても論及し、原則的には現在の議会運営委員会の運営方法を踏襲していくことで話し合いが進められてきておりますことを申し添えたいと思います。 以上、説明申し上げましたので、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(小笠原栄一君) お諮りいたします。 ただいま趣旨説明がなされました議第1号及び第2号につきましては、あらかじめ検討もなされておりますので、委員会審査等を省略して、直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小笠原栄一君) ご異議なしと認め、採決いたします。 議第1号及び第2号につきましては原案のとおり決することにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小笠原栄一君) ご異議なしと認めます。 よって、議第1号及び第2号につきましては、原案のとおり可決されました。        ------------------------ △日程第4 議第3号及び議第4号 ○議長(小笠原栄一君) 日程第4 議第3号 松本測候所の気象事業の整備・拡充に関する意見書、議第4号 第2種生活路線及び廃止路線代替バスの運行確保に関する意見書の以上2件を議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 最初に議第3号について、23番 田口敏子君。 ◆23番(田口敏子君) 〔登壇〕 議第3号 松本測候所の気象事業の整備・拡充に関する意見書につきましては、総務委員会の総意により提出するものであります。趣旨の説明は案文を朗読することにより、かえさせていただきます。         松本測候所の気象事業の整備・拡充に関する意見書 国は、気象庁の第8次定員削減計画の一環として、松本測候所の定員を12名から10名に2名削減する計画と聞いております。 松本測候所は、明治31年に開設されて以来90余年にわたり、当地域はもとより全国に対し多大な貢献をしております。特に管内が日本アルプスを中心とした山岳地帯を抱える観光地であること、高冷地における農業地帯であること、また松本空港があり、糸魚川-静岡構造線の活断層や昭和54年に有史以来の爆発を起こし、現在もなお活動を続けている御岳山があることなどから、提供される各種気象情報や地震・火山情報は、住民生活は言うに及ばず、行政、地域産業、観光、防災対策、経済活動等に対し、重要な役割を果たしております。 加えて、長野県は南北に長いため、気象特性が極めて地域性を帯び、長野地方気象台だけでは的確な天気予報や気象監視を行うことが困難と言われております。 このような状況の中で、計画どおり松本測候所の定員削減が行われた場合、各方面に及ぼす影響は、はかり知れないものと危惧するところであります。 したがって、政府におかれましては、松本測候所の果たす役割の重要性にかんがみ、現行の人員体制を維持、存続するとともに、火山担当者を配置するなど整備、拡充を図られるよう強く要望するものであります。 よって、地方自治法第99条第2項の規定により、意見書を提出します。 以上であります。よろしくご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(小笠原栄一君) 次に、議第4号について25番 柳沢貞雄君。 ◆25番(柳沢貞雄君) 〔登壇〕 議第4号 第2種生活路線及び廃止路線代替バスの運行確保に関する意見書につきましては、経済委員会の総意により提出するものであります。趣旨の説明は案文を朗読することによりかえさせていただきます。             第2種生活路線及び廃止路線代替             バスの運行確保に関する意見書 路線バスは、老人・学生など交通手段を持たない者にとって、なくてはならない公共交通機関であるとともに、地域振興を図る上でも重要な役目を果たしております。 しかしながら、近年交通手段として自家用車の利用度が高まるにつれ、路線バスの利用率は減少しており、多額な赤字を抱える第2種生活路線におけるバスの運行維持は、特に厳しい状況におかれております。 長野県内でも、本市を初め多くの市町村に第2種生活路線があり、また、既に廃止を余儀なくされた過疎地域には、自治体が多額の財政負担を覚悟して代替バスを運行している実態もあることから、これら住民の足の確保が緊急かつ重要な課題となっております。 したがって、第2種生活路線及び廃止路線代替バスの運行確保のため、下記事項について実現されるよう強く要望いたします。                     記1 地方バス路線運行維持対策国庫補助金の補助対象経費の算出基準を、実情に見合った ものとすること。2 廃止路線代替バスに対する補助金の引き上げを行うこと。  よって、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出します。 以上でありますので、よろしくご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(小笠原栄一君) お諮りいたします。 ただいま趣旨説明がなされました意見書案につきましては、あらかじめ検討もなされておりますので、委員会審査等を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小笠原栄一君) ご異議なしと認め、採決いたします。 議第3号及び第4号の意見書案2件につきましては、いずれも原案のとおり決することにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小笠原栄一君) ご異議なしと認めます。 よって、議第3号及び第4号の意見書案2件につきましては、いずれも原案のとおり可決されました。 ただいま可決されました意見書2件につきましては、直ちに関係行政庁に対し、提出の手続をとることにいたしますので、ご了承願います。 なお、本日の会議時間は議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。 以上をもって今期定例会に付議された案件は全部議了いたしました。 この際、来る3月末をもって勇退される深沢総務部長、飯村商工部長、萩原下水道部長、徳武水道局長、丸山空港対策本部長、古田市街地開発対策本部長からあいさつをしたい旨の申し出がありますので、お聞き取り願います。 最初に総務部長 深沢豊君。 ◎総務部長(深沢豊君) 〔登壇〕 お許しをいただきましたので、一言退職のごあいさつをさせていただきます。 私はこの3月31日をもちまして退職をさせていただくことになりました。顧みますと昭和27年に島立村役場に奉職をして以来、昭和29年の近村合併により村から市へ今日まで39年間勤務をさせていただきました。 主な職場は商工部、企画財政部等で最後に総務部に勤務をさせていただきましたが、それぞれの職場で思い出に残る仕事をさせていただきまして、振り返って見て、本当によかったなと思い、感謝を申し上げているところでございます。 今日まで大過なく勤めることができましたのは、すばらしい上司と同僚に恵まれましたことはもちろんでございますが、特に議員の皆様方から適切なご指導をいただきましたおかげでありまして、心から感謝とお礼を申し上げる次第でございます。 本市は今幾多の大型事業を完成させるなど、飛躍的な発展を遂げてまいっておりますがP.123、さらに21世紀に向けまして、限りない発展が期待されているところでございます。 私も今後一市民といたしまして、地域社会の発展のために微力を尽くしてまいるつもりでございますので、どうか一層のご指導を賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。 終わりに松本市政と松本市議会の一層のご発展と議長さんを初め議員の皆様方のますますのご健勝を心からご祈念申し上げ、そして5選を目指します和合市長さんの栄冠をお祈り申し上げまして退職のごあいさつとさせていただきます。 大変、長い間ありがとうございました。お世話になりました。ありがとうございました。 ○議長(小笠原栄一君) 次に、商工部長 飯村政春君。 ◎商工部長(飯村政春君) 〔登壇〕 私もこのたび、この3月をもちまして退職をさせていただくことになりました。貴重な時間をいただきお礼のごあいさつをさせていただきます。 私は、健康で曲がりなりにもここまでたどり着けたのもひとえに市長さんを初め、市議会議員の皆さん、そして大勢の市民の皆さんを初め、多くの先輩、同僚のご指導、ご協力のたまものとまずもって深く感謝を申し上げる次第でございます。 顧みますと、私は昭和27年高校野球に熱中した学生生活を終えて、当時の笹賀役場に奉職して以来、合併を経て今日まで40年間、平均2年半ごとの人事異動で延べ16の職場を渡り歩き、今日に至りました。そのことが、仕事を覚え、大勢の市民の皆さんに巡り会い、役所生活に情熱を燃やすことができました。その間、1市1町4カ村によるあずさセンターの建設を初め、市民憲章の制定、県営松本空港整備にかかわる松本~大阪航空便の2便化の実現、高齢化社会を担う国保財政の健全化と市民の健康づくり、中心市街地の活性化を目指す中央西土地区画整理事業など、数々の仕事に全力で挑戦してきたつもりでございます。 中でも商工行政に携わった最後の3年間は、私にとっては大変恵まれた時でございました。幸いにも内需拡大を基調とする好景気の持続や、和合市政4期目の大きく花開く時代への遭遇と、そして諸先輩の苦労して残された大きな業績に支えられ、公設地方卸売市場の開設、臨空工業団地の完売とソフト開発センター及び体育館の建設、国民宿舎美鈴荘の改築、美ケ原温泉センターの建設、懸案の大手駐車場の着工、さらには規制緩和に伴う大型店対策、そして人材確保とゆとり創造推進事業、美ケ原自然保護センター等々、次々に出てくる数々の仕事をさせていただきました。このことは、私を支えてくれた有能な商工部の職員のチームワークと総合力の結果だと感謝をしております。 なお、欲を申せば、美ケ原台上問題であり、多くの需要が予想される産業用地の確保であり、さらには県営松本空港の新空路開設であります。 実は、私は今年度福岡・千歳両空港を見る機会を得ました。特に北海道の千歳空港は新空港ビルの建設と滑走路の増設等を着々と進めている状況と離発着枠の見通し、あるいは新空路開設の意欲等を伺い、札幌便への意識が必要ではないかと見てまいりました。私の欲は後輩に託します。これらの実現が松本市の経済の発展に大きくつながるものと思われますし、また今日急速に進む高速交通網整備と着々と計画が進められている国際的イベント等々と相まって松本市は21世紀に向かって、大きく飛躍するものと確信するものであります。 今や世界は協調の時代であり、世界を見ずして松本は語れません。世界に羽ばたく松本、そして世界で一番住みたくなる都市松本を目指して限りない発展を期待するものであります。 今はただ、議会の行政視察に同行させていただいた楽しい思い出、またあの暑い夏の日に毎年行われた議会と理事者との楽しい野球を思い浮かべます。大変お世話になりました。ありがとうございました。 私も今後は一市民として、松本市のために陰ながら微力を尽くす所存であります。終わりになりましたが、公私にわたりご指導、ご鞭撻を賜りました市議会議員の皆様方のますますのご活躍と5選を目指す和合市長さんの栄冠を心からお祈り申し上げ、お礼のごあいさつといたします。どうもありがとうございました。 ○議長(小笠原栄一君) 次に、下水道部長 萩原博君。 ◎下水道部長(萩原博君) 〔登壇〕 貴重な時間をいただきましたので、一言ごあいさつを申し上げさせていただきます。 私もこの3月末日をもちまして退職をさせていただくことになりました。顧みますと昭和27年に当時の農政課へ奉職をいたしまして以来、土木、都市計画、水道局、農政部、下水道部、そして3度目に農政部へ参りまして、最後がまた下水道部へお世話になりまして、通算39年余り、そのほとんどを農村基盤整備、あるいは都市基盤整備事業に携わらせていただきましてそれぞれの職場で数多くの思い出に残る仕事をさせていただきました。 就職当時、食糧難の時代でありまして、旧市内で改田事業など米の増産にかかわる仕事もしてきたわけであります。時代とともに農業情勢も大きく変わってまいりまして、一層厳しさを増す状況の中で隔世の感があるわけでございます。 また下水道部におきましては、通算9年間勤めさせていただきました。特に南部地域の下水道促進のために浄化センターの建設用地の取得、それから処理施設の建設、供用開始に至るまで関係者のご理解をいただきながら、事業の推進ができまして、今日のように全市にわたり下水道計画ができました。県下はもとより全国的にも誇れる高い普及率となってきましたことは、この仕事に携わった一人といたしまして、この上もない喜びとするところでございます。これもひとえに議長さん初め議員の皆さん、市長さん、上司、同僚の職員の皆さんからの心あたたまるご指導とご助言をいただきまして、そのたまものと厚く御礼を申し上げる次第でございます。 松本市も今や教育、文化、スポーツあるいは国際都市として、数多くの事業を抱えながら21世紀に向けまして一大飛躍をする重要な時を迎えているわけであります。松本市の限りない発展を心から期待するものでございます。 私もこれからは一市民といたしまして、もとより微力ではございますけれども、市政の発展のために尽くしてまいりたいと考えておりますので、皆様方の一層のご指導をお願い申し上げる次第でございます。 終わりになりましたが、松本市政並びに松本市議会のますますの発展と皆様方の一層のご健勝でご活躍されますようご祈念を申し上げ、さらに和合市長さんにはご健勝で5選を目指して栄冠を勝ち取られますようご祈念を申し上げまして、お礼のごあいさつとさせていただきます。 長い間お世話になりました。本当にありがとうございました。 ○議長(小笠原栄一君) 次に、水道局長徳武幸直君。 ◎水道局長(徳武幸直君) 〔登壇〕 発言のお許しをいただきましたので、私からも退職に当たっての一言お礼のごあいさつを申し上げさせていただきます。 顧みれば、昭和27年奉職以来、39年有余が過ぎようとしております。松本市職員として今日まで微力ではありますが、仕事一筋に取り組んできたつもりであります。この間、市長さん、議長さん、議員の皆さんを初め、多くの先輩、同僚のご指導、ご協力によりまして市政の重要な仕事に携わらせていただきました。そして、この伝統ある市議会にも出席させていただき、7年間大変お世話になりました。最初にこの壇上で答弁したときには上がってしまい、十分意思が伝えられない緊張の連続でありました。しかし、そんな中にあっても温かいご理解により無事勤めることができ、きょうを迎えることができましたことに心から感謝申し上げます。 思えば特に印象の深かったのは企画課では本郷村との合併であります。担当係長として出席し、暁議会の本郷村議場において朝の4時近くまで最後の詰めの論議をしたことも、きのうのように脳裏をよぎってまいります。職員課においては、定年制の導入であります。そして、教育委員会においては、音楽とスポーツ都市宣言に取り組み、かつ市の3大施設である野球場、総合体育館、基幹図書館の建設構想に取り組み、さらに県立文化会館構想の位置づけ等、本市発展に欠くことのできない施策に取り組みさせていただきました。 私にとりましても、生涯忘れることのできない貴重な体験でありました。これもひとえに議会並びにすぐれた上司の的確な指導によるものであり、かつ優秀な職員の協力のたまものと心から感謝申し上げます。 特に、通算11年にわたる教育委員会在任中には、教育委員長さん、教育長さんには一方ならぬご指導をいただき、生涯の指針といたします。ありがとうごさいました。 さて、本市は近村合併以来、今日まで幾多の変遷を経て、活力と魅力にあふれる都市として発展してまいりました。そして迫りつつある長野冬季オリンピックに関連する道路交通網の整備、信州博覧会並びに国宝松本城400年まつり等々に関連する諸施設整備の課題も山積しております。 しかし、これまでに和合市政、4期16年間にわたる数々の実績はだれもがひとしく認めるところであり、松本市の自然と風土、歴史と伝統、産業と文化をより大切にするとともに、さらに21世紀に向けての都市づくりと限りない発展が期待されているところであります。一層のご精進をお願いするものであります。 終わりに当たりまして、松本市政、松本市議会の発展と公私ともにご指導、ご鞭撻を賜りました市議会議員の皆様方のますますのご活躍と5選を目指す松本市長さんの栄冠を心からお祈り申し上げます。 そして、私は全国に誇れる澄んだ空気、清らかな水、人情豊かな松本市に勤めることのできました喜びを胸にしめ、退職のあいさつとさせていただきます。 長い間本当にありがとうございました。 ○議長(小笠原栄一君) 次に、空港対策本部長 丸山平八君。 ◎空港対策本部長(丸山平八君) 〔登壇〕 お許しをいただきましたので、退職のごあいさつを申し上げます。 私もこの3月31日をもちまして退職させていただくことになりました。顧みますと国宝松本城400年まつりが来年度盛大に開かれておりますその国宝松本城の解体修理工事に従事し、昭和31年松本市役所にお世話になりました。以来35年、教育委員会、開発部、商工部建設部、企画財政部に勤務いたしまして、もっぱら用地関係の仕事を担当させていただきました。 重文旧開智学校の移転修理工事に始まり、駅周辺区画整理事業、観光開発事業、中央道関連の用地取得、そして最後は県営松本空港ジェット化整備事業でありました。そしてその事業の一つ一つに幾多の思い出があり、私にとりましては終生忘れることのできない仕事でありました。この間、議員の皆さん、市長さん初め、上司の皆さんの適切なご指導と温かい励ましに支えられ今日までまいりました。本当にありがとうございました。 これからは、一市民として地域の発展に微力を尽くしてまいりますので、一層のご指導とご鞭撻をお願いいたします。 松本空港ジェット化整備事業も空港対策特別委員会のご指導をいただき、多くの皆さんのご尽力により開港に向けて着々と整備が進められており、平成6年7月にはジェット機が限りなき大空に向かって力強く飛び立つものでございます。 松本市政、松本市議会の限りなき発展と飛躍を願い、議長さん初め議員の皆さん方、市長さん初め理事者の皆さん方のますますのご健勝でご活躍されるようこころからご祈念申し上げます。 さらに、市長さんにおかれましては、5選を目指して輝かしい栄冠を勝ち取られますよう重ねてご祈念申し上げ、お礼のごあいさつといたします。 長い間、本当にありがとうございました。ありがとうございました。 ○議長(小笠原栄一君) 次に、市街地開発対策本部長 古田悦郎君。 ◎市街地開発対策本部長(古田悦郎君) 〔登壇〕 貴重な時間の中、お許しをいただきましたので、お礼を申し上げたいと思います。 私も大変長いことお世話になりましたが、この3月末をもちまして退職させていただくことになりました。 顧みれば、昭和28年国政選挙のとき、選挙管理委員会にお世話になって以来、今日まで39年間、議長さんを初め、議員の皆様方、市長さん初め理事者の皆さん方、そして先輩、同僚の職員の皆さんの大変温かいご指導のもと、当時市村合併へと向かった新しい松本市政の中で、水道局、都市計画、そして駅周辺整備、2度目の都市計画、用地、それから建築指導、そして現在の中央西と精一杯勤めさせていただきましたが、その間、多くの皆様には大変ご心配をおかけしたり、ご迷惑をおかけしましたことにつきましては、心からおわびを申し上げたいと思います。ぜひ、お許しをいただきたいと思います。 さて今思い出深いことと言えば、やはり17年間担当した駅周辺と中央西の都市計画の母とも言われている区画整理による基盤整備であります。昭和42年当時、松本市では最初の区画整理であって、しかも都市改造の区画整理は私自身西も東もわからない全く手探りの中で、仕事の先輩も誰一人としておらず、なかば半べそをかきながら、しかし地域の多くの皆さんや議会、それから理事者の皆さん方の深いご理解とともに、大きな励ましをもいただきながらやってまいりましたが、そうしたご支援があったらこそと思い、今もなおその初心を忘れず、市街地の基盤整備を基本とし、市民生活の環境の向上と、まちづくりの一端を担うことができましたことは、私と私の家族にとりましても大変な栄誉であるとともに、この上もない幸せと思っております。これから21世紀に向け、大きく発展し、飛躍が約束されている松本市ではありますが、基盤整備によるまちづくりはいよいよ正念場を迎えるわけですが、ここで議長さん、議員の皆様、そして市長さん初め、上司、同僚、職員の皆様方のますますのご健勝を心からご祈念申し上げる次第でございます。特に、和合市長さんには5選に向けて、なお一層のご健闘と必勝を心からお祈り申し上げます。 私も今後は一市民として市政発展のため、微力ながら努めてまいりたいと覚悟しておりますので、どうぞ皆様方のなお一層のご指導、ご鞭撻をお願いし、お礼のごあいさつといたします。 本当に長い間お世話になりました。ありがとうございました。 ○議長(小笠原栄一君) この際、市長からあいさつをしたい旨の申し出がありますので、これを許します。 ◎市長(和合正治君) 〔登壇〕 閉会に当たりまして一言ごあいさつを申し上げます。 去る12日から開かれました今期定例会も本日をもって閉会となりますが、この間議員各位には熱心にご審議をいただき、それぞれ原案どおり決定をいただきまして、厚く御礼を申し上げます。 これら決定をいただきました案件につきましては、遺憾のないようそれぞれ適切に執行してまいりたいと存じます。 また、本会議におきまして、さらには委員会におきまして市政各般にわたり、貴重なご意見、ご提言をいただいておりますので、これらにつきましても十分留意をいたしまして、市政の中に具体化ができるよう努めてまいる所存でございます。 さて、私はこの16年間、市議会の皆様方のご指導、ご協力をいただきながら創造性豊かな活力ある都市づくり、うるおいとやすらぎのある都市づくり、さらには公域的視野に立った魅力ある中核都市づくりを目指しまして懸命に努力をしてまいったところでございますが、開会日冒頭にごあいさつを申し上げましたとおり、21世紀を展望した都市づくりの上で、必要不可欠な長野自動車道の全通、中部縦貫自動車道の実現、県営松本空港の拡張整備を初め、冬季五輪関係道路の建設、信州博覧会及び国宝松本城400年まつり、並びにサイトウ・キネン・フェスティバル・イン松本の成功と、なお残された幾つかの重要な課題がございますので、これら重要事業の早期推進、達成を図るため、引き続きこの伝統ある松本市政を担い、これこそが20世紀の我が松本市の輝かしい到達点であると誇りを得るような美しく楽しく、しかもすがすがしい気品に満ちた郷土づくりに、文字どおりこの一身を捧げる決意を固めておるところでございます。 郷土松本の揺るぎない繁栄のために決意を新たにして奮闘する覚悟でございますので、どうぞ皆様方の温かいご理解を心からお願いを申し上げる次第でございます。 終わりになりましたが、議員の皆様方におかれましては、ご健勝に十分ご留意をされまして、市政発展、地域発展のためさらにご活躍されますよう心からご祈念を申し上げまして、ごあいさつといたします。 大変長い間ありがとうございました。 ○議長(小笠原栄一君) これをもって本日の会議を閉じ、2月定例会を閉会いたします。 ご苦労さまでした。                             午後4時53分閉議                             午後4時53分閉会...